KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION

奈良県  山の辺の道 平成14/6/1



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300円引き


 今年の奈良散策は「山の辺の道」。

 JRの切符を持ってると「ガイドマップ」がもらえ、「ガイドマップ」を持っていると1000円のレンタサイクルが700円になるという”JRパンフレット”情報を入手しての計画である。

 そこで作戦は桜井線のどこか「山の辺の道」近くで車を駐車場に入れ、一旦桜井駅へ電車で南下、そこで「ガイドブック」を入手。それからレンタサイクルを借りて「山の辺の道」を散策するという高度なものだ。

 桜井の駅まで取りあえず行ったものの、その”JRパンフレット”を持ってくるのを忘れたことから予定が大幅に変更になる。何処の駅まで行って良いのか解らない。

 桜井駅前の駐禁ロ−タリ−に車を止め、HIROさんだけが駅で情報を入手することにする。

 しばらくして戻ってきたHIROさんは、前回の明日香村の時と違って無料のパンフレットや地図をいっぱい貰ってきた。と・・・、その中に「ガイドマップ」が有るではないか。

  「JRのオッチャンに聞いたら
     『そこにあるから持っていき』
  ゆうて、改札の中に入らしてくれた」
そうである。
 半信半疑でレンタサイクル屋さんで提示すると、ちゃんと700円で借りることができた。
 ところが、フロントのおばちゃんは、自転車の鍵を4つも持ってきたのに、一つも開けることができなかった。

 フロントから別の男性が出てきて鍵を開けてくれたが、ここでは最初からおばちゃんは避けよう。



  

 ■仏教伝来之地碑

 ■最初の町並み


■聖徳太子の創建・平等寺

お茶とおにぎりと野良猫

 
 駅の近辺で昼食を取ろうとしたが適当な所が無い。
  「山辺の道のどっかに、食べるとこ有るで!」
(後で、この考えは大きな間違いであった事に気づく)

 JRのガ−ドを北へ越えたところにセブンイレブンが有った。自転車にクラ−などの荷物を積んでいるので、小生だけが中に入る。
  「お茶をこうてきて」
とHIROさんにいわれたのだが、”午後ティ−”が有ったのでそれにする。
  「何でェ〜、お茶や言うたやん!」
  「すんまへん」
  「別んとこで、お茶買うわ」
  「ここで買うたらええやン」
  「いやや!」
出先から人間関係につまずいてしまった。(-_-;)

 桜井高校の前を通り、高校の塀に沿って北へ向かう。この辺りまでは何度も仕事で来たので地の利がある。三輪素麺の工場の横からは車も通るが、歩道用の舗装になっている。

 初瀬川の堤防まで行ったものの、どう見ても食べる所がなさそうなので、(この判断は有っていた。以後、国道に出るまで神社の露天商以外は何もない)少し戻ったKマ−トで”HIROさん用のお茶”と二人のおにぎりを買う。
  「”仏教伝来之地”ゆうのがあるわぁ」
  「そこ行ったら、きっとお寺でもあるからそこで食べよ!」

 再び初瀬川の橋を渡る。・・・・・(-_-;)お寺はなかった。「仏教伝来之地”碑”」の”木陰”でコンビニおにぎりの昼食とする。
 しばらくすると近くにいた黒い”野良猫”が『ミャ−ミャ−』鳴きながら近づいてくる。
 HIROさんは小生の顔を見て
  「やったらあかんで!」
と”きつく”言うので、何度もおにぎりをやりたい誘惑に耐える。

 今、これを書きながら改めて考えると、なんで猫におにぎりを”やったらあかん”かったのかよく解らない。

 また、その言葉に素直に従ってしまった自分に対し、結婚して20年も経つと夫婦関係はこうなるのかと・・・・・・・。ε=ε=┏( ・_・)┛

 ■

■大神神社・祈祷殿


■大神神社・拝殿


■巳の神杉


山登り

 
 ”金屋の石仏”まで来ると、これはサイクリング道では無くハイキング路だと実感するようになる。もう山道なのだ。(今日一日、山辺の路で自転車に乗っている観光客は、我々以外にたった一人見ただけだ)

 自転車を漕いでいるより押している時間の方がだんだん長くなる。

 ”大神神社”(オオミワと読むことに帰ってきてから気づいた)が有名な神社とは知らず、予備知識もなく山道から直接拝殿に入ったため、境内全体の大きさも解らなかった。(帰りに国道を走っていると大鳥居があったので、改めてその広さに驚いた)
 1日(ついたち)の祭礼でも有ったため、境内は参拝客で一杯だった。”巳の神杉”と言う二股に別れた巨杉が有り、卵や酒がお供えしてある。

 さらに人だかりが見えたので、好奇心まんまんで見に行くと、おばちゃんが、
  「出てきてくださってありがとうございます」
とか何とか、石垣に向かって話しかけている。

 石垣には酒が供えてあり、よくよく見ると石垣の上に、苔生した木の根と全く同色の蛇がいる。さらによく見るとその頭は少し白い。不思議なもので2〜30の人が居るのに逃げもしないのである。


■狭井川付近


■大神神社大鳥居、甘橿丘、
天香久山、畝傍山、耳成山、

二人乗り

 
 ”大神神社”を過ぎると路は更に険しくなり、石の階段まで出現する。

 路は山道、傾斜が有るうえ狭い。それに石や木の根の”がたがた路”だから自転車に乗るどころではない。たまに平らな所に出るが短区間。

 おまけにさっきから普段着にスニ−カ−履きで6〜70歳のオッチャンが前にいるので、全く先に進めない。少し広い所で抜いたのだが、分かれ道でどうしようかと思っている間に追いつかれてしまった。
  「何処へ行かれるんですか」
と声をかけられたので、
  「何処と言うことはないのですが、山の辺の路を進みたいのですが」
  「それやったら右ですわ」
と、上り坂を指さす。

 自転車に乗ったままでは登れないほど急坂なので、自然と一緒に歩くようになる。話を聞くと地元の方で、よくこの周辺を散歩しているそうだ。

 大神神社には神様が鎮座する本殿が無く、拝殿の奥の三輪山がご神体だとか、色んな由緒由来を聞きながら、”天照大御神”を祭り伊勢神宮の元と言われる”桧原神社”(ひばらじんじゃ)に着く。

 近くに展望の良い所が有るとオッチャンが言うので道を聞くと
 「案内したわ、後ろに乗せて」

 二人乗りで(子供は真似をしないように!)”桧原神社”の前の路を西へ下り、大きな溜池を二つ越え、堤体を反対側(北)に渡る。
 そこからは樹木の邪魔も無く正面に”二上山”、眼下に”大和盆地”が一望できる。足元には”卑弥呼の墓説”もある前方後円墳”箸墓遺跡”や”ホケノ山古墳”が見える。

 更に南方には”大神神社”の大鳥居、甘橿丘(あまがしのおか)、天香久山、畝傍山、耳成山、が一望できる。

 一時、オッチャンと別れ桧原神社に参拝。

 巻向川(まきむくがわ)の手前でカメラを持った別のオッチャンと話し込んでいる「オッチャン」に追いつき、再び二人乗りで(子供は真似をしないように!)川沿いを下る。数百m下った所で「オッチャン」と別れる。この近所に自宅があるという。ありがとうございました。m(_ _)m


■井寺池


■正面・箸墓遺跡
その右・ホケノ山古墳


■桧原神社

アロエ

 
 HIROさんと二人っきりになってしばらく自転車に乗って進むと、分かれ路。片方には「山の辺の路」の矢印があるが急勾配の登り。片方は平ら。もちろん平らな方を選択し、

・・・・路が解らなくなり・・・・、

”景行天皇陵”を見失う。

 時間も適当なので今日はここまでとし、”箸墓遺跡”に寄ってから国道を南下、桜井駅に戻った。

 車に戻ってからの帰り道、當麻町の「道の駅」に寄る。来しなに寄った時は、アロエや野菜が安く売っていたのだが車に置いておくと悪くなるので、帰りに寄ることにしたのだ。
 根の付いたアロエやよもぎ餅、高野豆腐等を購入する。

 アロエは肝臓に良いそうで、帰宅後早速ヨ−グルトと一緒に食べる。糸を引くほどねばねばで、少し苦かった。

 ちょっと量が多く、”ねばねば”が気持ち悪くなりかけた・・・が、頑張って食べた。

 嫁さんの造ったものは、素直に食べてしまう自分に対し、結婚して20年も経つと夫婦関係はこうなるのかと・・・・・・。ε=ε=┏( ・_・)┛


 ■大神神社の大鳥居

INFORMATION


■交通アクセス/近鉄・JR桜井駅からレンタサイクル
■レンタサイクル
桜井駅ロ−タリ−南の信号の20m程南のペンション「サンチェリ−」で借りることができる。
明日香村では乗り捨てできるそうだが、「山の辺の道」では乗り捨てができない。
■駐車場/駅前駐輪場の屋上&ス−パ−やまかつ内
JR駅の東の交番の横に駐輪場が有り屋上が駐車場になっている。最初の1時間は200円、後1時間毎に100円となっている。
そこへHIROさんが
  「あっちの方が安いやン、1時間100円やてェ」
なるほど、駅西のスパ−「やまかつ」の壁には大きくそう書いてある。
中は自動パ−キングシステムになっていて、駐車券を取ったとたん、
  「騙された!ここも最初の1時間は200円やん (-_-)」
1時間100円には違いないが。ま、屋根があるだけマシか。



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この壁紙は法隆寺の土塀から作った
弊社オリジナルです。
フリ−素材ですので、ご自由にお使い下さい。