KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION
徳島県・高知県・兵庫県
大歩危小歩危
龍河洞

平成14/7/26・27



秘境の旅-U


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うだつの町並み

あわじ花さじき


あわじ花さじき


オデオン座

 昨年に引き続き「秘境へ行きたい」とhiroさんが言う
  「本当の”秘境”やないで。本当の秘境なんか行かれへんからな。
   観光地の”秘境”やからな」
と説明し、徳島の「大歩危・小歩危」を選択。

 実は何処へ行こうか考えた時、ふと浮かんだのが”息子の受験する大学”
これが高知にあるので、今回の旅行のメインは「大歩危・小歩危」と「○○大学」にした。
更にその大学の近くには有名な「鍾乳洞」がある。まさに秘境だ!!

 hiroさんは2.3日前から毎日、
  「台風や・・・、天気どうなるやろ?止めとこか?」
釣りへ行く度に、天気予報はアテにならないことを実感している小生は、
  「その日にならな解からん!」


 5時半に起きる予定がいつもの通り半時間前には目が醒める。
ゴルフの時(今は止めたが)も釣りの時きもだが、これでは目覚ましはいらない。

 6時過ぎに出発、7時半に「淡路SA」着。明石大橋を眺めながら、朝食のコンビニおにぎりをほおばる。心配していた台風11号の影響も無く、空は青空、快晴である。

 時間のことを考えて少し迷ったが、「あわじ花さじき」に寄ることにする。
北海道のような雰囲気が好きで、何度も来ているが、今頃は”ブルーサルビア”が綺麗なはずで、hiroさんに見せたかったからである。

 予定を変更し「淡路IC」で高速を降り10分程で到着。これだけ四季折々花を咲かせていて”無料”なのが不思議だ。売店の売り上げなんかしれてるだろうから、少しくらい入場料を取ればいいのにと思う。反対に無料だからよく調べもせず何回も来るんだが・・・。

 で、今回は(前回来たときは植え替えの時期で花は少なかった)まずまず正解!
お目当ての”ブルーサルビア”は満開手前だったが、快晴の空と海の壮大な背景がバックアップして、咲き誇っていた。(8:00発)


うだつの町並み


しとみ戸


うだつ

 他にも淡路島ではhiroさんに見せたいところが色々あるが、そんなことをしていると、四国に渡る前に日没になりそうなので、「東浦IC」から再び高速に乗る。

 津名・洲本・三原と、仕事でお世話になっている地名を眺めながら「大鳴門橋」を越え、終点の「鳴門IC」で国道11号へ。徳島市内(9:30)へ入り、吉野川の手前で「徳島自動車道」に乗る。高校のクラブの後輩”ゴルゴ”さんが住む「藍住IC」、土柱のある「阿波SA」を越える。

  「うだつの町並み見ようや、地図に赤で描いたあるやろ。なんちゅうインタ−やったっけ?」
  「わからん」
  「わからんことないやろ!さがせや」
  「脇町や」
  「そやそや、それや。降りたら右か左か?」
  「わからん」
  「わからんことないやろ!吉野川との間やろ?」
  「吉野川なんか無い!」
  「無いはず無いやン!!四国太郎やったっけ?有名やねんから」
(正確には四国三郎である)

 結局、「脇町IC」で高速を出る時に料金所で地図をもらう。(10:00)無料の町営駐車所に留める。間もなく出来るという”道の駅”は工事中だ。

 ここは”うだつが上がらぬ”の”卯建”で有名な町で、江戸時代の町並みが400m以上に渡って保存されている。また、山田洋次監督の映画「虹をつかむ男」の舞台となった劇場「オデオン座」も再現されている。

 立ち寄った茶店でアイスクリ−ムを頬張りながら、店員さんから保存されている町屋の説明を聞く。店にあった町並みライトアップのポスタ−と同じ場所で写真を撮る。

 駐車場のすぐ裏に、潜水橋(舞中島潜水橋)があったので立ち寄る。(11:00発)

 
大歩危・小歩危

舞中島潜水橋


小歩危


大歩危

 「美馬IC」から再び高速に乗るつもりだったが、すぐに「井川池田IC」で降りなければならないのと、道も空いていたので、地道を行くことにした。

 貞光町で吉野川を渡り、国道192号に出て西へ向かう。今回は道路地図を買わず「るるぶ」だけだったので、hiroさんの”かあちゃんナビ”は大変もどかしい。池田から「大歩危・小歩危」へ向かう国道32号へ出る交差点でも”ひと喧嘩”ε=ε=┏( ・_・)┛

 JR土讃線、小歩危駅と大歩危駅の中間にある「るるぶ」に載っていたレストランで太麺の祖谷そばを食べる。紹介されていた”民家を利用した建物”は閉まっていてドライブインのレストランのようなところしか空いてなかった。ちょっとガックリ。

 食事中、眼下の渓谷ではゴムボ−トやカヤックを楽しんでいる人が見える。
hiroさん曰く
  「あれ、リフティングとかゆうのよねぇ〜」
  「そりゃ、サッカ−や! ラフティングやろ!」(12:00発)

 そこから南へ少し走ったところに「大歩危峡観光遊覧船」がある。
レストラン「大歩危峡まんなか」に有り、その名も「秘境大歩危船下り」と言うビッグネ−ム。レストランもさっきの所よりは綺麗だ。

 30分程和船の遊覧船で造山運動や浸食で出来た奇岩の風景を川面から楽しむことが出来る。大人一人1050円。洪水の時には渓谷から数十m高いこのレストランの地下駐車場まで水が来たというのだから驚く。(12:30発)
祖谷かずら橋

かずら橋


下が透けて見える


琵琶の滝


タクシ−代わりの
ボンネットバス


合格祈願大学

 川向こうのJR大歩危駅を越えたところにある橋を渡り、平家落人の村”祖谷”へ向かう。途中、「平家屋敷民俗資料館」や「道の駅」「秘境の湯」(これには惹かれたが、眠くなるといけないので止めにした)を通り越し30分足らずで到着。

 無人の200円駐車場に車を止め日本三大奇矯の1つ「かずら橋」に向かう。写真では見ていたが、ゴツイ!感じ。(大人500円)高さや長さは「谷瀬の吊り橋」に及ばないものの、幅は広く良く揺れる上、2寸ほどの垂木が2寸ほどの隙間をあけて梯子状に並べてある。つまり下が見えるのだ。

 さっさと歩けるものでは無い。そのため観光客が大渋滞し、更に揺れることになる。

 hiroさんに、デジカメで”ネット暑中見舞い”用の写真を撮ってもらったが、揺れのおかげで全部ピンぼけ!小生の撮ったHIROさんの写真はグ−!。

 「かずら橋」の近くにある「琵琶の滝」は落差も大きく水量も多い。2人でマイナスイオンを胸一杯吸い込む。(13:00発)



 土讃線に沿って国道32号線を南へ下り、「大豊IC」から「高知自動車道」に乗る。「南国IC」で降りたものの、目指す大学のホ−ムペ−ジで印刷した地図は実際の道と違いがあり、「るるぶ」はスケ−ルが小さすぎて皆目解らない。

 仕方なく「道の駅」に車を入れる。「案内所」が有ったのでそこの兄ちゃんに道巡を聞いた。この人がまた丁寧な人で、地図を提示し交差点1つ1つについて目印やポイントを説明してくれた。高知へ行く人は、必ず「道の駅・南国風良里」に寄りましょう。

ありがとうございました。(15:00発)

 地図が手に入ったものだから調子に乗って近道をすることにした。「道の駅・南国風良里」の兄ちゃんが、
  「ここからも行けますが解りにくいので」
とアドバイスしてくれたにもかかわらず・・・・。で、案の定、解らなくなってしまった。
  「そやから言われたとおりの道行ったら良かったのに!」
  「そんなもん、ずっと『龍河洞』って標識有ったのに、
   最後に来て何も有らへんねんで!詐欺やないかァ!」
  「まよたは、迷たや!」
  「まよてへん!標識がおかしいんや!」
  「それを道にまよた言うねん!」

 ようやく”息子の受験する大学”に着いた。
  「息子が受験するというので見学に来ました」
とインタ−ホンに向かって言うと、駐車場のゲ−トが開いた。
 
 関大より広そうで、関学より綺麗だ。
 キャンパスは広々としており、芝生が青々としていて池や噴水まである。校舎のデザインや配色も近代的で、かつ重厚な感じがする。但し大学の周りには建物は無論店も何にも無い。夏休みのせいか学生の姿はほとんどない。受かってくれれば良いが、脛は細くなりそうだ。(16:00発)

 今日は、高知市内の「ウエルサンピア高知」に泊まる。

 ウォ−タ−・スライダ−や流水プ−ル、テニスコ−ト等のスポ−ツ施設も有り、厚生年金の施設なので格安で泊まれる。おまけに料理も良く「カツオのタタキ」は追加するくらい美味しかった。
 体育館では沢山の若者が、「よさこい鳴子踊り」の練習をしていた。

 風呂は、トロン温泉である。(17:00着)
 
桂  浜 

桂浜


坂本龍馬


途中で見つけた蓮池


龍河洞入り口


龍河洞内部
 翌朝は一風呂浴びてから食事を済ませ、(8:00発)「ウエルサンピア高知」の前の道を南へ進む。五台山の山腹に地図に載っていないトンネルが出来ている。トンネルをくぐり、そのまま南下すれば桂浜へ行けそうなので半信半疑で直進する。トンネルを三つほど抜けるとそこは高知新港。台風の影響で、遠景が微かに霞むくらいの波飛沫が建つ土佐湾である。

 今年の春から無料になったという「浦戸大橋」を渡り、国民宿舎横の展望台に寄る。桂浜花街道が足元を西に延び、砂浜も道も潮風に煙っている。
 桂浜公園の駐車場に車を置き、(駐車料金400円)「坂本龍馬の銅像」の写真を撮り、砂浜を散策する。年輩の人が砂浜で何か探している。貝殻でも探しているのかと思っていたが、後で聞いたところでは五色の石を拾うそうである。(9:00発)


  「この『広域農道』通って行こうや」
前日、「道の駅・南国風良里」で貰った地図を頼りに、龍河洞へ向かう。
  「これかな」
と、広域農道に入ろうと曲がってみたが少し様子が違う。
  「どっかで、右に入れるとこ有るやろ」
現実はそんなに甘くない。右に入る道も無いどころか、だんだん左の方へ曲がっていく。

−−−以下、夫婦の車内での会話はお聞き苦しいのでカット。−−−−

めでたく国道55号線に出た。\(^O^)/

 国道沿いのガソリンスタンドで給油。高知弁の兄ちゃんに龍河洞への道順をちゃんと聞いて再出発。野市役場付近で再び道が解らなくなる。
  「頼りないカ−チャン・ナビやな〜」

 

 龍河洞は1億7500万年の時間をかけて自然が作った芸術・鍾乳洞で、2000年前の古代人の生活痕がある。中でも放置されて2000年、鍾乳石と化した壺は「神の壺」と呼ばれている。
 洞内は体を横にしたり屈んだりしなければならないほど隘路が多い。足元は本来水が流れたり滝があったりするのだが、鉄板でデッキや階段を設置し、その上を歩くようになっている。秋吉台の「秋芳洞」はその広さに驚くが、龍河洞は野性味に感動する。

 ヘッドランプ・ヘルメットを付けて観光コ−ス以外を廻る「冒険コ−ス」(500円追加・要予約)も有る。(11:00発)

  
 ここからは運転をhiroさんに代わって小生が助手席へ。
  「プロのナビゲ−タ−、腕前見したるから安心しとき(^_^)v」

ところが、野市役場を南下し国道55号線に出るつもりが、どうも方向が違う。
  「プロね?ぷろ! どこがやのん!!」
  「そんなもん、この地図が悪いんや!!詐欺やないかァ!」
  「まよたは、迷たや!」
  「まよてへん!地図がおかしいんや!」
  「それを道にまよた言うねん!」
その後、プロのナビで無理矢理地道を走り、何とか国道に辿り着く。

 国道55号線を今夏開通予定の「土佐くろしお鉄道/ごめん・なはり線」に沿って室戸岬へ向かう。このあたりへ来ると頻繁に徒歩の「お遍路さん」に出会う。

 「るるぶ」に載っていた、室戸岬の少し手前の釜飯屋へ寄ろうと思ったが、1時間半程で室戸岬へ着いてしまった。(12:30着)
  「プロね・・・? ぷ・ろ・!」
後から調べて解ったが、この釜飯屋は「るるぶ」に載っていた場所と全く違う場所に有った。もう「○○ぶ」を買うのは止めた。


 室戸岬付近には食事するところは少ない。仕方なく徳島方面に進み、弘法大師が自らを空海と名のる起源となった御厨人窟(みくろど)を少し越えた所に有る「ホテル明星」で昼食とした。
びんびや

室戸岬


びんびや

 その後、是非とも寄りたかった「アクアファーム」に向かう。ここは、高知県の海洋深層水研究を紹介するため一般に公開されている施設である。

 駐車場に車を入れると、人気のない給油所のような所で、おっちゃんが20リッタ−のポリタンクを沢山並べている。聞くと海洋深層水をかまぼこの原料に使うという。

 建物の中では、他に観光客も居ないので、受付の女性が詳しく案内してくれる。海洋深層水を嘗めることも出来る。お土産には海洋深層水を使った商品がいろいろ並べてある。21世紀は水の世紀とも言われている中、前途有望で重要な研究である。少し離れたところに見学は出来ないが、高知県海洋深層水研究所もある。(13:30発)



 室戸からは小生の運転で鳴門を目指す。途中、日和佐のウミガメは、分かれ道を直進し通りすぎ、由岐の潮吹き岩は地道に入り込んだが、発見できなかった。阿南の道の駅もバイパスの表示が無く、直進してしまい、途中から脇道へ入り抜けようとしたが失敗した。こうして適当に時間を潰したので、予定どおり5時頃に鳴門の「びんびや」に到着した。(17:00着)

 「びんび」とは鳴門で「さかな」の意味だそうで、とにかく魚が旨い。鳴門市北灘町の「牛の鼻」近くに有り、10年ほど前仕事で来た時に何度か食事をしている。

 入り口に近づくと、生け簀から取り出したばかりで暴れ回るハマチの頭を、ゴムの前掛けをしたおっちゃんが棍棒で叩いて締めている。う〜っ!hiroさんにとっては、初っぱなから迫力!

 店の中は20畳は有るだろうか。椅子席は20席ほど、大広間では座布団に座って食事が出来るようになっている。定員は200人だそうで、10人以上居る店員さんも元気いっぱい!活気にあふれている。大衆食堂風のガラスケ−スには、A4サイズをはみ出すくらいの焼きカマが皿からはみ出んばかりに置いてある。ありゃ2人がかりでも食べきれんで。

 hiroさんが頼んだのは、釜飯風のびんび飯。具は鯛、ハマチ、タコ、イカ等で海の幸の味が浸み出てる。ワカメのみそ汁が付いてくる。おまけにカツオのタタキも頼む。「ウエルサンピア高知」のタタキもうまかったが、より甘みがあって美味しい!

 小生はビ−ルのアテも兼ねて2000円の定食を頼む。豆アジの南蛮漬け、天ぷら、ハマチの刺身、漬け物、焼き魚、もちろんワカメのみそ汁も付いて、どれもこれも1品料理の量。
(おばちゃんの動きを見ていると、ガラスケ−スに並べてある1品の料理を組み合わせて定食にしている)
2人がかりでも食べても満腹満腹。(17:30発)

 小生がビ−ルを少し飲んだので、ここで再び運転をhiroさんと交代。鳴門ICから淡路SA(19:00発)はhiroさんにとって生まれて初めての高速運転。阪神高速で少し渋滞したが、無事帰宅した。(21:00着)
 



INFORMATION

 ドライブ行程
今回のアクセス/850km
●1日目
山崎/6:00→名神高速「茨木IC」→阪神高速→神戸淡路鳴門自動車道淡路IC/7:30→あわじはなさじき→東浦IC→鳴門IC→国道11号→徳島/9:30→徳島自動車道・徳島IC→脇町IC→10:00/脇町・うだつの町並み/11:00→国道192号・貞光町→国道32号・池田町→12:00/大歩危小歩危/12:30→祖谷・かずら橋/13:30→高知自動車道・大豊IC→南国IC→道の駅・南国風良里/15:00→国道195号→合格大学/16:00→17:00/ウエルサンピア高知
●2日目
ウエルサンピア高知/8:00→8:30/桂浜/9:00→10:30/龍河洞/11:00→国道55号→12:30/室戸岬.13:00→アクアファーム/13:30→17:00/びんびや/17:30→鳴門IC→淡路IC/19:00→阪神高速→渋滞→名神高速「茨木IC」→21:00/山崎



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