KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION
長岡天満宮 参道石玉垣新設工事 設計・監理 京都府長岡京市・平成13年 |
■経 緯 | ||||||||||||||||
当初、大萬燈祭の事業の一環として「参道石玉垣」の設計を委託された時点では、100基程度の規模であった。このため、弊社では無償で協力させて頂くつもりで計画を始めた。 ところが、参道石玉垣新設の話が氏子や近隣都市に広まるにつれ寄進の応募が殺到し、500余基の石玉垣を建立する必要が生じた。さらに小規模施設の改修・移設工事が付随し、工事費も相当の金額が予想させれるため、総代会の意向により入札で工事業者を選定し、設計者に「工事監理」を委託することとなった。このため、弊社は長岡天満宮と委託契約を締結し「設計・施工監理」を業務として行なった。 入札の結果、当初予想した工事費を大幅に削減できたほか、優秀で緻密な匠の技を持った工事業者を選定することができた。さらに、「竣工結果は非常に満足のいくものである」との長岡天満宮宮司の賞賛の言葉を頂戴した。 |
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■既存手法のデメリット | ||||||||||||||||
通常この様な事業は設計を行わず、数社の石材店から見積を取り工事業者を選定し、その業者に設計と工事を発注するのが一般的であった。この場合の問題点として次の点が上げられる。 ○直接工事業者に発注しても設計費が無くなったわけではなく、工事費に含まれており経費削減になっていない。 ○適切な価格がいくらなのか、安いのか高いのか判断できない。 ○大まかなデザインを指定したとしても、設計が無いと細部の規格・形状・寸法・品質が不明なため
○工事監理は工事業者自身が行うため、十分信頼できる業者を選定しないと品質の保証がない。 |
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■入札によるメリット | ||||||||||||||||
これらの問題の解決手段として、民間事業の場合でも 「設計」「入札」により業者を選定し、設計者に「工事監理」を委託する ことを提案する。これは官庁や大企業では当然のこととして行われているシステムで、次のようなメリットが生まれる。 ○建設関連の工事量が減少しており”入札”を行うことにより工事価格が大幅に低下することが見込める。 ○同じ石材でも”建築系”や”造園系”によって市場単価が違っている。入札という競争により、材料の入手方法・流通経路が工夫され工事価格の低下が可能となる。 ○事前に十分な時間をかけ、クライアント(施主)と相談しながらデザイン(設計)を行うため、
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■システム提案 | ||||||||||||||||
弊社では長岡天満宮における事例のように、クライアント(施主)のアドバイザ−トして、次の業務(●印)を行います。 | ||||||||||||||||
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■長岡天満宮 | ||||||||||||||||
京都府長岡京市に位置し、菅原道真公をお祭りする天満宮である。境内には長岡京市が公園として整備した「八条が池」が広がり、湖畔にはタケノコ料理で有名な「錦水亭」が静かな水面に紅殻色の壁を映している。 観光のベストシ−ズンは4〜5月、つまりタケノコのおいしい時期である。特筆は「八条が池」中堤の樹齢百数十年と言われるキリシマツツジで、その見事さは我が国随一と言われており、ゴ−ルデンウイ−ク前半には明るく華やかな風景が楽しめる。近年遊歩道等の整備も進み、多種多様の花や池の鯉を眺めながらの散策も楽しめる。境内の売店では土産に「筍ご飯」等も販売されている。 菅原道真公を祀る「天神さま」は全国に一万二千とも言われ、天神と名の付く地名も多い。菅原道真公は「文武両道の神」として民衆の魂に生きつづけ、日本古来の習俗に根ざしながら発展してきた。天神信仰が日本の文化、教育、学問等に与えてきた影響には多大なものがある。長岡天満宮は、菅原道真公が在原業平らと共に詩歌管弦を楽しまれた縁深いところで、公が太宰府へ左遷された時この地にお立ち寄りになり 「我が魂長くこの地にとどまるべし」 と名残を惜しまれた縁故により、公御自作の木像をお祀りしたのが創立である。爾来皇室の崇敬篤く度々の御寄進御造営をうけ、寛永15年(1638)には八条宮智仁親王によって「八条が池」が築造された。 社地は2万余坪を有しており、御社殿(ご本殿、祝詞舎、透塀)は昭和16年に京都・平安神宮の御社殿を拝領移築したもので、正面朱塗りの拝殿は既存の拝殿を増改築し、平成10年秋竣工した。 ■長岡天満宮オフィシャルホ−ムペ−ジ |
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■菅公御神忌1100年大萬燈祭 | ||||||||||||||||
平成14年は菅原道真公薨去より1100年に相当する。長岡天満宮では古来50年毎に行ってきた大萬燈祭を斎行し、「文道の大祖、風月の本主」と仰がれる御祭神の御遺徳
を偲び、地域社会の芸術・文化の向上に寄与することを目的として、様々な事業を計画している。
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