■高校・大学の学友で”ねじりまんぽ”の火付け役”たけちゃん”のブログ
Day by day
平成26年2月16日〜19日のブログを見て驚いた。
こんなものがあったのか・・・
文献「鉄道と煉瓦」では「抗口のみねじり」と表現されているのですが、
目にするのは初めてでした。
明治45年(1912年)に出版された「土木施工法」(鶴見・草間)では、
「混成施工法」と呼ばれたそうですが、
当時としても珍しい工法だったようです。(Day
by dayより引用)
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北側(南草津側)抗口 |
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東側(向かって左)端面は鋸歯 |
東側(向かって左)
起拱角(起きょう角)=22° |
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要石
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堤防と一体となり、中は埋まっています |
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壁柱や二本の装飾帯(帯石)もあります
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西側(向かって右) |
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@東側(向かって左)側面/途中で屈折 |
A天上面/途中で屈折 |
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■全国に確認されているだけで26箇所しか残っていない「ねじりまんぽ」。
その中でも抗口だけが”ねじれ”ているものは2箇所しかありません。
その一つがこの「狼川トンネル」。
昨年5月には、川の下を川が通る「川の立体交差」
田川カルバート
を見学してきましたが、今回は川の下を鉄道が走ります。
■トンネルは当時天井川であった狼川の下に掘られました。
上下線二本ありましたが、1956年頃に廃止となりました。
上りトンネルは撤去され、下りも河川の河床掘削により中央部は撤去、
北側と南側の抗口付近のみが残っています。
■壁柱や二本の装飾帯(帯石)もあります。
抗口だけが”ねじれ”ているため、
途中からレンガの方向が折れる様に変わるのが最大の特徴で、
中央部が撤去された今でも、その名残を確認することが出来ます。
また、折れた部分は鋭角に折れるのでは無く、
バーチカル曲線で緩和されているという手間のかけようです。
煉瓦の積み方は、側壁(基礎)、壁柱、パラペットともにオランダ積みになっています。
■現存すれば最大級の延長(推定約40m)で
かつ構造的にも珍しいねじりまんぽです。
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上流の国道からJRを望む
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コンクリート護岸の反対側に
北側抗口が有ります |
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南側(瀬田側)抗口 |
壁柱、パラペットともにオランダ積み
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堤体の一部となり、中は埋まっています |
壁柱や二本の装飾帯(帯石)もあります
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要石
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西側(向かって左) |
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B西側(向かって左)/途中で屈折 |
東側(向かって右)/途中で屈折
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C天上面/途中で屈折
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国道1号線/狼川橋北詰信号 |
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■線路脇の堤防に「撮り鉄」の青年がいたので
「ねじりまんぽ」の話を一節。
彼も興味を持った様子でした。
車に戻り、帰途についてから彼の動きを眼で追うと、
青年がカメラを手に”ねじりまんぼ”を撮りに行くのが見えました。
これで、愛好者が一人増えたかな??
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Day by dayより引用 |
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通常のねじりまんぽイメージ展開図
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狼川トンネルのイメージ展開図 |
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上記右の展開図に加筆して組み立てるとこのように・・・
側壁は写真@Bと、天井は写真ACとイメージが合います。
完成
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以上、資料提供/たけちゃん(Day by dayより引用)
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位置図
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