(７)建設コンサルタント業務において，品質の確保は至上問題である。これに関して以下の問題に
　　答えなさい。
①公共工事の品質を確保・向上するための方策を述べなさい。
②成果品の品質確保を行うための具体策である設計VE，チェック・レビュ－について説明しなさい。
　
　 　
（ 7 ） 建 設 コ ン サ ル タ ン ト 業 務 に お け る 品 質 の 確 保 　 　 数 の 代 替 案 を 比 較 検 討 し ， 経 済 性 を 含 め た 総 合 的 な 判 断
　 　
① 公 共 工 事 の 品 質 を 確 保 ・ 向 上 す る た め の 方 策 に つ い て で 最 適 案 を 抽 出 す る も の で あ る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
　 述 べ る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 設 計 Ｖ Ｅ は ， 実 施 す る 段 階 に よ り 以 下 に 区 分 さ れ る 。
　 　
　 入 札 ・ 契 約 制 度 の 改 革 を は じ め と す る 公 共 工 事 を 取 り 　 （１） 基 本 設 計 着 手 時 Ｖ Ｅ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
巻 く 様 々 な 環 境 が 大 き く 変 化 す る 中 で ， 国 民 の 満 足 を 得 　 採 用 す る 構 造 型 式 ， 使 用 す る 材 料 等 に よ り 構 造 物 の 基
　 　
る た め に は 品 質 確 保 ・ 向 上 の た め の 新 た な 取 り 組 み が 必 本 設 計 が 大 幅 に 異 な る と 予 想 さ れ る 場 合 に ， 基 本 設 計 着
　 　
要 で あ る 。 公 共 工 事 は ， 国 民 か ら の 税 金 等 の 負 担 で 賄 わ 手 時 に Ｖ Ｅ 検 討 組 織 を 設 置 し て 多 方 面 か ら の 比 較 検 討 を
　 　
れ て い る も の で あ り ， か つ ， 公 共 工 事 の 供 給 者 も 国 民 で 行 い ， 併 せ て 基 本 設 計 を 行 う 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
る こ と に 留 意 す る こ と が 重 要 で あ る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （２） 基 本 設 計 着 手 後 Ｖ Ｅ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
　 こ の よ う な 視 点 に 立 っ て ， 公 共 工 事 の 品 質 確 保 の 現 状 　 基 本 設 計 着 手 後 ， 概 略 の 検 討 が あ る 程 度 進 め ら れ た 段
　 　
と 課 題 を 踏 ま え ， 下 記 に 必 要 な 方 策 を 示 す 。 　 　 　 　 　 階 で ， 検 討 組 織 を 設 置 し て 代 替 案 を 検 討 の 上 ， Ｖ Ｅ 検 討
　 　
i） 技 術 者 ・ 技 能 者 の 技 量 向 上 と 能 力 の 発 揮 　 　 　 　 　 　 を 取 り ま と め る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 公 共 工 事 の 品 質 を 造 り 込 む 上 で 「 人 」 は 重 要 な 役 割 を 　 （３） 　 詳 細 設 計 着 手 時 Ｖ Ｅ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
担 っ て い る 。 し た が っ て ， 優 秀 で 経 験 豊 富 な 技 術 者 や 技 　 詳 細 設 計 着 手 時 に 検 討 す る 工 法 ， 付 帯 設 備 等 が 設 計 の
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
能 者 を 確 保 ・ 育 成 し ， 能 力 を 十 分 発 揮 で き る 環 境 を 整 備 内 容 に 大 き な 影 響 を 与 え る 場 合 に ， Ｖ Ｅ 検 討 組 織 を 設 置
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
す る こ と が ， 品 質 の 確 保 ・ 向 上 の 重 要 な 要 素 で あ る 。 　 し て ， 比 較 検 討 と 詳 細 設 計 を 併 せ て 行 う 。 　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
ii） 技 術 開 発 の 促 進 と 技 術 基 盤 の 整 備 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （４） 　 詳 細 設 計 着 手 後 Ｖ Ｅ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 コ ス ト 縮 減 な ど の 制 約 の 下 ， 公 共 工 事 の 品 質 を め ぐ る 　 詳 細 設 計 着 手 後 の 検 討 が あ る 程 度 進 め ら れ た 段 階 で ，
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
課 題 の 解 決 の た め に は ， 技 術 開 発 を 促 進 す る 必 要 が あ る。 Ｖ Ｅ 検 討 組 織 を 設 置 し て 施 工 方 法 等 の 代 替 案 を 検 討 の 上，
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
現 行 基 準 の 点 検 ・ 見 直 し や 技 術 開 発 の 進 展 に 対 応 し た 技 Ｖ Ｅ 提 案 を ま と め る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
術 基 準 の 整 備 ， 標 準 化 の 推 進 ， 情 報 シ ス テ ム の 構 築 な ど 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
公 共 工 事 を 支 え る 技 術 基 盤 の 整 備 が 必 要 で あ る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
iii） 発 注 者 ・ 設 計 者 ・ 施 工 者 の 役 割 と 責 任 の 明 確 化 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
　 工 事 を 円 滑 に 進 め る に は ， 発 注 者 と 受 注 者 が 契 約 に 基 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
づ く 適 切 な 緊 張 関 係 の 下 に ， 相 互 に 信 頼 関 係 を 育 む こ と 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
が 重 要 で あ る 。 発 注 者 ・ 受 注 者 の 役 割 を 明 確 に し た 上 で 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
品 質 保 証 の 考 え 方 の 導 入 な ど ， そ れ ぞ れ の 自 己 責 任 徹 底 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
を 図 る 必 要 が あ る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
② 成 果 品 の 品 質 確 保 を 行 う た め の 具 体 策 で あ る 設 計 V E， 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
　 チ ェ ッ ク ・ レ ビ ュ － に つ い て 述 べ る 。 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
i） 設 計 Ｖ E に つ い て 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
　 設 計 Ｖ Ｅ は ， 計 画 ， 概 略 ・ 予 備 設 計 時 等 に お い て ， 複 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
　 　
－裏面に続く－ 第一面 (25字×32行＝800字） 　 　 　 　 　 第二面 (25字×32行＝800字）