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ハワイ気まぐれ旅行


 不景気でしかもうっとうしい梅雨空、シャツの襟元を濡らしながらビルの谷間を歩く人々。そんな現実から遠く離れ、2度目のハワイにきている。
 小雨がぱらつく程度、それに空気がからっとしてて気温ほど暑くは感じないし、ハワイの過ごしやすさといったらない。こんな時期ハワイでぼーっとするなんて贅沢な限りだ。リピーターも結構いるだろうし、会社の慰安旅行と思われるグループもよく見かける。我々がそうであるように、建設関係の慰安旅行が多いと聞く。
 早朝の空港着のあとお決まりの市内観光でバスに揺られて数時間、さすがに時差ボケの睡魔におそわれる。が、何とか持ちこたえれられそう。
 ホノルルの街中に出て、日本人の多さには驚く。
 多くの日本人の宿泊するワイキキの辺りは治安もいいし、それに特に女性の好きな買い物にも便利ときている。

 今回は以前に比べてかなりの円安で旅行直前まで換金レートが1日単位でめまぐるしく動く中、円をドルに換えるタイミングが話題になるなど皆の真剣な表情が滑稽だった。物の値段が、1ドル100円前後の時よりも約1.5倍にもなるし当然といえば当然だ。私の場合、以前の海外旅行の時のドルを残しておいてラッキーであった。
 そんなことはさておき、私の2回目のハワイの日々は妻子を大阪に残したまま平和に始まった。
私には特に計画などなく、その日がくればその日の行動を考えるといった具合で、結局そんなんで一日一日が終わっていった。
そういうわけで、『ここはおもしろいです』とか『この店は美味しいです』などといった情報は私からは期待できない。そんなことはまた得意な人がどこにでもいるし、そこいらの店先にいくらでも情報はころがっている。

 私は普段から歩くことが好きな人間で、もちろんハワイでも結構歩いた。
そこで、そんな途中に私が気づいたたこと少し話してみる。
■道路事情のこと
  幅が広く、余裕のある道路。それに料金所のない高速道路。
暴走族らしき姿も見えず、クラクションなどきこえない。
自転車は車道をあぶなっかそうに走る。

■The Busのこと
  郊外に行くのは時間はかかるが、どこまで行っても1ドル。
1ドル紙幣かコインしかつかえず、他の紙幣ではお釣りがなくだめだった。
乗客は人にやさしく感じた。

■横断歩道のこと
  信号が変わり渡ろうとしたらすぐに点滅、引き返すとそれからが長かった。
渡れたのにな〜。

熱帯性植物のこと
  枝から大地に向かって幾本もの根をおろすガジュマロ。
ソーセージらしき物がぶらさがったソーセージツリー。
アフリカでよく見たバオバブやジャカランダ。
ブルーの空に映える色鮮やかな花々。
それらを見て、南の島にいることを実感する。

■免税店にて
  ハエナワのごとくブランド品を買いあさるツアーの怖い物知らずのおばちゃんたち。
それに、外国にまで来てきく鳴りやまない日本語の嵐。
我が日本人パワーはすごい。そのエネルギーを何とか今の日本政治に生かせないものか。

■日本にもあるカレー屋のこと
  到着日の夕食、時差ボケで意識朦朧とするなかホテルから結構歩いて店に入った。
別の店に行くつもりであったが、連れがいきなりトイレに行きたいという。
  仕方なくといった気持ちであったが、カレーの種類も結構あり味も美味(時差ボケのせいか?)。
値段は1000円前後で、店はKalakaua AveとKuhio Aveで見た。

■名前を忘れた中華料理屋のこと
  旅行者は少ないようだった。 
店内はローカルの人々(中国系)で賑わい活気にあふれる。
ウェイトレスがワゴンで料理を運んでくるのを少しずつ注文するのもよい。
私はメニューにあった焼きビーフンを2人で2皿注文すると、
大量に出て(4人前はあった)半分以上も残した。もちろん、周囲の人の目は気になった。
 ダウンタウンのベレタニアStとリバーStの交差点東角ビル1Fでのこと。

■多国籍料理のこと
  郷に入ったら郷に従えということで、ジャンクフードばかりではおもしろくない。
アラモアナショッピングセンター1F、ダウンタウン界隈(例えばマウナケア・マーケット・プレース)はどうだろう。
ダウンタウンなどは庶民がよく利用するので現地の暮らしを身近に感じるはず。
老人達が何時間も話し込んだりする。
アフリカでもそうだったように、時計の針が少しゆっくり進む。

■レストランで
  やたらと目につく日本語のメニュー。しっかりと、『日本からのお客様へ・・・・チップ ・・・・・』の文字が。

■ダウンタウンのこと
  ホノルルのホテル街とは別世界でアジアのどこか別の国にでも来たよう。
日本人があわただしく買い物をしているようなあでやかさとは違った何か生活のにおいを強烈に感じた。
以前に妻と旅行したベトナムのことを思いだし懐かしくなった。

この次はいったいどこを旅しているのだろうか。
私にはどちらかといえば、現地の人々の人間くささに触れる旅が向いているようだ。
 

−−−−−−編集者より−−−−−−

 編集の都合や、ホ−ムペ−ジの見やすさを考えて、
原文(一太郎)とは改行位置を変えてあります。
あしからず。


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