KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION


滋賀・西大津 平成12/11/3
 近江神宮



流 鏑 馬



 前日、知人の掲示板で何の気無しに「”やぶさめ”に行く」と入力すると、「流鏑馬」という読むのに難しい漢字が出てきました。すごい!案の定その夜はこれを何と読むかでちょっとした盛り上がりがあったようです。
エライのは私ではなく、辞書の”ATOK”なんですが・・・・・。

 で、行って来ました、HIROさんと近江神宮へ。もちろん”見学無料”であることを確認してます。

 湖西線の西大津で降り、歩いて20分程。
この駅は、大昔に「大津ユ−ス」へ研修会に来て以来なので、HIROさんと”なつかしみ”ながら、元気よく歩きます。大きな道に出れば、ほとんど一本道なので、今回は迷うことなく、開始の1時間前に神宮に着きました。
 境内は広い杜に囲まれており広そうです。まだ、見物客もちらほらなので、本殿へお参りに行くことにしました。季節柄、七五三で境内は晴れやか、賑やか。懐かしい気持ちで着飾った子ども達を目で追いました。
馬は四頭でした。落馬があったので、途中から三頭になりました。

的を取り付ける竹の柱。昔は失敗すると切腹する人があとを絶たなかったので、柱の先に「四季の花」を添え
これに当たっても命中と見なすことにしたと言い伝えられています。


 何の予備知識もなかったので、
  「流鏑馬って誰がしゃはんねやろ?」
  「そら、神社の人やろ?」
  「そんなん、宮司さん大変やん」
  「運動神経無い人も居てるやろしなあ」
  「氏子さんがするんちゃう?」
  「馬の面倒も見んねんやろか?」
  「氏子さんの中から、”流鏑馬特殊部隊”みたんなのを作ったんねんでぇ」

 待っている間に、あ-でもない、こ−でもないと話ていましが、HIROさんが職員の方に聞いた話では、やはり”特殊部隊”が鎌倉からやってくるそうです。その後、見学者に配られたビラによると、「日本古式弓馬術協会」の「武田流鎌倉派」の人達が、古式に則り神事として奉納されるとのことでした。

 私もHIROさんも、間近で疾走する馬を見るのも初めてなら、流鏑馬はもちろん初めて。あんなに揺れるところで、両手を離して馬に乗るだけでも尊敬するのに、弓を射るなんて、すごいです。

 さて、150m位向こうから馬が走ってきました。的は「一の的」から「三の的」まで3つ有ります。アナウンサ−の声が聞こえてきます。
  「”一の的”命中しました。・・・・・・・”二の的”・・も命中です」
デジカメの準備をして、ファインダ−を覗く。
  「・・・・あ?あっ!・・・・電池切れやあ!あああぁぁぁぁ」 ε=ε=┏( ・_・)┛
こんな時、デジカメはチョ−不便です。あわてて電池を替えましたが、その電池もすぐに切れました。古いのを二本混ぜたのがいけなかったようです。そんな間にも次々馬が通り抜け、矢が的に当たる音が・・・・。
 と言うことで、今回肝腎の的を射る瞬間の写真はありません。(デジカメではスピ−ドが早く無理かもしれない)

 射手が射るのは”ひとり一回くらい”かな?と思っていましたが・・・・。最初は「式の的」と言われる50センチ角位の大きさの(檜板を網代に編んだ物)的を狙い10人くらいの射手全員が矢を射ます。的に当たったときのバシッツという”音”は、疾走する馬と共に迫力満点です。

 「式の的」で上位の人が今度は、30センチ角くらいの板の的を射ます。この時、矢が”的”に当たると、大きな音と共に、板が砕け散ります。もうこれくらいの時になると、当たった瞬間、観客から”大拍手”が起こります。

 最後に更に上位の射手三名だけが”競射”を行います。的は、直径10センチ位の土器二枚を合わせた物で、中に五色の紙切れが入っており、矢が”的”に命中すると、土器が砕け五色の紙吹雪が舞います。
 私たちは、「三の的」の前にいたのですが、残念ながら最後の「紙吹雪」だけは見ることが出来ませんでした。
単純な行事ですが、来年も行きたいと思うほど、見応えのある神事でした。



INFORMATION

近江神宮

●縁起
 近江神宮は天智天皇を祭り、昭和15年に創建されました。天智天皇は667年に都を近江大津京に定め、我が国の法律の源である近江令を制定しました。 近江造りという独特の様式で建てられている社殿は深い杜に包まれています。
 また、天智天皇が我が国で初めて水時計を設け、時刻制度を確立したことから、境内には世界の時計約3千点を集めた時計博物館もあります。
●交通アクセス/JR湖西線西大津駅から徒歩15〜20分、京阪電鉄近江神宮前駅から徒歩5分/無料駐車場あり
●所在地/大津市神宮町1-1/077-522-3725
●関連HP/西近江新聞紹介HPMAPION地図



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