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KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION
兵庫県香住町

新旧余部橋梁見学会


平成22/6/5

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いよいよ見学会です


餘部駅への登り路途中で撮影/6月なのに鯉幟が泳いでいます

■さて、列車を降りると

結構大勢の人が見学会の集合場所である公民館の方へ行きます。

私たちは後発のグループだったので、集合時間までは余裕があったのですが、

とりあえず公民館に行ってみました。


先発のグループの受付が始まっているようです。

受付の人が、

  「先発の班に、編入できますよ」

と言うので先のグループに入れてもらうことにしました。

あとあと、このことが大変良かったことに気がつきます。


いよいよ今回のメインイベント

  100年後の『土木遺産』をめざす 余部橋りょうを見に行こう!

の始まりです。


    

現鉄橋、鎧側のトンネルが見えます/右に白く見えるのが新橋梁

風雨にたえた鉄骨に感動

■公民館の二階でレクチャ−を受けた後、

ヘルメットを被って”再び”余部駅へ山登りです。

先ほどは見るだけだった”新余部橋梁”も線路を歩きます。


現鉄橋の設計者はの鉄道院技術研究所の”古川晴一”(兵庫県生まれ)

建設当時、保守の面からコンクリート橋が提案されましたが

予算がなかったので鉄橋となったようです。

コンクリートになっていれば、年中塗装等を行う橋守さんも誕生しなかったでしょうし、

土木史に名を残し、鉄っちゃん達の大好きな名橋に成っていなかったかもしれません。


橋脚は”トレッスル橋脚”と言われ11基あります。

橋脚の鋼材はアメリカで製作され、船で運んできたそうです。

現在の職人さんが、部品を交換するため鉄骨に穴を空けるそうですが、

現代の鉄に比べて、非常に硬いそうです。


明治45年(1912年)に完成してからおよそ100年。

橋守の人達によって守られてきましたが、

潮風にさらされ相当風化が進んでいます。




100年間頑張ったメインの柱/風化で、もう限界に見えます。


■新橋は現鉄橋の南約7mに、ほぼ並行に設置されます。

橋脚は4基で、現橋とかぶらない位置に設置されています。 鎧側のトンネルは移動できないので、最後にS字を描いて7mのズレを合わせます。 そのため現在はそのS字部分は仮橋脚の上に乗っています。

今夏の最終段階で、1ヶ月ほど鉄道を止め

    現橋を撤去

    −→S字部を4m現鉄橋側へ水平移動

    −→5度回転

これによって7mの位置の違いをクリアーし、トンネルの入口と一致させる計画だそうです。(右図;パンフレット「余部橋梁」(JR西日本) より転写)




右が新橋のS字部分
移動・回転後でないと直線部と接続できないので未連結(写真上部)です


■熊取から来たという母子。

何時も見学グループの先頭を歩いているので声を掛けると

男の子は3年生で、大の鉄道ファンらしい。

鉄チャンになるか、鉄道員を目指すか、

はたまた橋の建設に感動して土木屋さんになるか!

一番後者であって欲しいですね。


■見学後は、橋の下で売っていたジェラートを頬張りしばし休憩。

宿泊地の鳥取へ向かいます。


悲惨な事故が二度と起きないよう透明の暴風壁です 人家のほぼ真上を通ります
奥の方がS字になっているのが解りますか? ちょと休憩、抹茶ジェラート/350円
■参考/チョット休憩ソフトクリーム





INFORMATION




行  程
L=520km

● 行 き
自宅/5:30−→大山崎IC/名神高速/中国自動車道/播但連絡道路/朝来SA/和田山IC/7:25−→国道312号−→加都・交差点/右折−→県道136号−→山城の郷−→山道(狭いので対向車に注意)−→7:40/竹田城−→ローソン/朝食/8:40−→国道312号−→国道9号−→国道312号−→豊岡/9:50−→国道178号−→香住/10:25−→10:40/余部〜JR餘部/12:22−→12:26/JR鎧(昼食)/12:41−→12:44/JR餘部〜見学会/15:40−→浜坂/16:15−→国道178号−→国道9号−→17:30/鳥取
● 帰 り
鳥取/8:00−→国道53号−→国道9号−→8:10/鳥取砂丘/9:10−→9:30/白兎海岸/10:25−→国道9号−→国道29号(鳥取南バイパス)−→鳥取IC/鳥取自動車道−→11:25/道の駅あわくら(昼食)/12:10−→12:30/作用JC/中国自動車道/社PA/13:20−→茨木IC−→14:30/自宅

情報リンク集

●餘部鉄橋

余部鉄橋(香住観光協会)香住観光協会

●今回の旅行関連

天空の城、竹田城跡 ■余部鉄橋往復の旅 ■新旧余部橋梁見学会(本編) ■鳥取砂丘・白兎海岸

●無料駐車場の案内

■中央マークは無料駐車場。 ■中央マークは無人売店と無料駐車場
工事が完了すれば、橋の下の駐車場も復活するでしょう



工事中の新橋上で鎧方向を望みます。左は現鉄橋。



これまでの土木施設見学

今、土木が熱い!/市民向け・土木構造物の見学

  /
兵庫・大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山

  「市民向け・土木構造物の見学」の情報満載のホームページ。
  
  これまで応募して外れたり、参加した「見学」をまとめています。

  その他、申し込み無しでも見に行くことができる「身近な土木」もご紹介します。


■下記6件は、いつでも見に行くことができます。(一部申し込み必要)

田川カルバート/江戸時代から続く治水の工夫

平成25年5月18日(土)
長浜に川の下を川が流れる「川の立体交差」が有ります。現在見ることができるのは昭和41年(1966)に作られた田川カルバート。高時川の下を田川が地下水路(ボックス・カルバート)でくぐり抜け、琵琶湖へ注ぐようになっています。
京都府八幡市・木津の流れ橋


平成23年5月21日(日)
正式には上津屋(こうづや)橋。時代劇で良く出てくる木製の橋です。洪水の時は流されることがその名の由来です。平成23年台風12号で損傷を受けましたが、平成25年4月にほぼ復旧されたようです。
大阪湾空中散歩


平成21年11月28日
マニアの間ではチョー有名な”なみはや大橋”を歩くこと。プラス、”ミステリーツアー第3弾”しかし、”なみはや大橋”へのアクセスは車以外は大変不便です。そこで、ネットで見つけた方法を採用しました。


ねじりまんぽ


明治時代、田んぼや水路・通路があったところに鉄道を横断させてので、水路や通路が分断されました。 そこで、トンネルを造ってこれまで通りに通れるようにしたというわけです。数は正確には把握されていませんが、全国に約30箇所しか無いと言われています。その内、約2/3が近畿地方にあります。 特に旧東海道本線は、ねじりまんぼの宝庫と言われています。
明石海峡大橋ブリッジワールド 
  平成17年4月30日(土)
  垂水側から歩き、明石大橋の主塔に登ります。
  海面から289m、瀬戸内海の大パノラマです。
  ★この見学は申し込みが必要です。
マンホールの蓋
  そこら辺に転がっているマンホールの”蓋”
  このデザインがすごい!!
  カラーバージョンまであります。


■これまでに参加した「土木構造物・見学会」をご紹介します。(紹介したイベントは終了したものです)

京都縦貫自動車道/開通前イベント・フリーウォーキング


平成25年4月13日(土)
沓掛〜大山崎間が、4月21日(日)に開通しました。開通に先立ち「フリーウォーキング」が開催されました。参加募集は4,000人とのこと早々に申し込み締め切り。それでも、歩いていたのはおそらく倍以上かと・・・。
100年後の『土木遺産』をめざす 余部橋りょうを見に行こう!
/新旧余部橋りょうの見学会/ちらしPDF


平成22年6月5日(土)
明治45年(1912年)に完成した余部鉄橋を新しい橋に架け替える工事が終盤戦を迎えます。現在の姿を見る事ができる最後の機会です。
第二京阪道路・開通記念ウォーキング


平成22年3月14日(日)
参加定員3000人を大きく上回る1万6千人の申込みがあり、抽選になりました。開通前の高速道路を約8q歩きました。


『沈埋トンネル』って何?⇒海底探検でその謎を解け!
〜日本で「最初」と「最新」の沈埋トンネルを見に行こう!!〜


平成20年11月15日(土)
沈埋工法により工事が行われている「夢咲トンネル」と、その沈埋工法によって、日本で初めて建設された「安治川トンネル」の見学会です。
●都市高速の交通管制システムと港大橋の上からのパノラマビュー

平成20年6月7日(土)
阪神高速道路の”交通管制システム”を見学し、湾岸線の赤い橋”港大橋”の上から壮観のパノラマビューを楽しみます。
 

みんなで歩こう!4000m新滑走路
  平成18年3月26日(日)
  関西国際空港2期埋立地完成直前、新滑走路4kmを歩きます。

竜宮への灯り道/大津放水路
  平成17年2月12日(日)
  水没前の放水路を歩きます。
  水路内には、葦のオブジェが展示されています。
関空ファミリー釣り調査
  平成16年7月3日(土)
  初めて許可された関西空港での釣り。
  苦労の末初日に当選。足元には年無しチヌの群れ・・・
関空2期空港島現場見学ツアー 
  平成16年4月10日(土)
  関西国際空港2期埋立地を、バスに乗って見学します。
  まるで働く車の展示場です。
  ★この見学は何時でも申し込めます。
名神天王山トンネルウォーク
  平成10年3月22日(日)
  開通前の名神高速道路しん天王山トンネルを歩きます。
  浜村淳もやってきて、お祭り騒ぎです。

■これまでに参加した土木構造物以外の「見学会」をご紹介します。

正倉院正倉・屋根葺き替え工事・現場見学会  


平成26年2月7日(金)
奈良・東大寺正倉院正倉の屋根葺き替え工事。
今回で最後となる第五回現場見学会に参加できました。
知恩院・国宝御影堂平成大修理  


平成25年11月2日(土)
京都知恩院の国宝御影堂の平成大修理の模様が公開されています。
平成28年の末頃まで年末年始を除く毎月第1日曜日に見学会があります。(事前申込必要)
唐招提寺・金堂平成大修理


平成19年11月3日(土)
奈良唐招提寺の金堂修理が公開されました。
四方の軒下で屋根を支える「隅鬼」が印象的でした。

■今、土木が熱い!/市民向け・土木構造物の見学■






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