■バスの中で「導入実験ツアー」の概要説明や
双眼鏡の使い方の説明を受けていると・・・
道路脇にエゾシカの親子がいました。
運転手さんがゆっくり走ってくれましたが、
反対側の窓でしたので、残念ながらバンビーの写真は撮れませんでした。
五湖の駐車場に到着後、10人ずつくらいのグループに分かれました。
私たちのグループは、まず小屋の中でレクチャーを受けました。
これも実験ツアーの必須科目だそうです。
■例年、5月下旬〜8月下旬にかけてヒグマの影響で、
三湖から五湖が閉鎖されていましたが、
この実験期間だけは、ガイド同行のもと歩くことができます。
(ヒグマを直接目撃した場合には引き返すことになります)
ガイド1人が引率できるのは最大10名までの決まりで、
10分から15分の時間間隔をあけて出発するので、混雑感もなく、
静かな雰囲気で五湖をじっくりと楽しむことができます。
ガイドさんは、迅速に対処ができるよう無線を携行していますし、
望遠鏡も貸して貰えました。
来年からこの期間の利用は、全て今回の実験ツアーのようになります。
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■虫がいっぱい寄ってくるとのことでしたので、
添乗員さんに勧められた「ハッカスプレー」で防虫対策をしました。
スプレーの効果は抜群で、全く蚊や虫が近寄ってきませんでした。
そして、いよいよ五、四、三、二、一湖の順に廻ります。
午前中に熊が出たので三〜五湖には、一般の観光客は立ち入り禁止です。
その立ち入り禁止の看板をくぐり、
電気が流れているゲートをまたぎ、散策路を歩き始めました。
と、歩き出してしばらくしてから、HIROさんが・・・
「ねぇ! 後ろから外人さんが二人ついてくる」
ガイドの浅井さんにそのことを知らせると、
「私、英語無理やねんけど・・・」
と言いながらも、片言で何とかUターンさせました。
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五湖
四湖
三湖と四湖の間にある沼
三湖
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■知床五湖の散策中、路の先にヒグマが居そうなところでは、
先頭を歩く浅井さんが
「ホィ、ホーィ」
と声を出し、パン、パンと手を叩きます。
足元にはヒグマがアリの巣やきのこを食べた痕跡、
ダケカンバの森に響く鳥の声。
木々の幹には鳥達の開けた穴、熊の爪痕、シカが皮を食べたあと等々。
知床に残る自然の中に、人間が”おじゃましている”ことを伺わせます。
散策路の端に生えた3センチ程の小さな新芽が、
ようやく数年を経たダケカンバの”子供”であることをガイドさんの説明で知りました。
人間が少しでも茂みに立ち入れば、それらの植物を傷つけることになる事を
改めて考えさせられ、草であろうと踏まないように慎重に歩きました。
そして、何より湖面に映る知床連山と空の青が心に残りました。
■五〜三湖までは比較的緩やかな路でしたが、
二湖からは少々アップダウンがありました。
おまけに二湖からは、一般のお客さんと一緒になるのですが、
すれ違いやっとの細い路が、観光客で人で一杯。
三湖まで少数散策がウソのような喧噪でした。
■一旦駐車場に戻りトイレ休憩をしてから一湖に向かいます。
一湖へは高架式木道を歩きました。
手前から「連山展望台」「オコツク展望台」「湖畔展望台」が有るのですが、
「オコツク展望台」まで行きました。
途中の草原ではエゾシカが群れをなし、
知床連山を背景に草を食べる様子を見ることができました。
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二湖
一湖
高架木道と知床連山
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■明日は、野付半島のトドワラを歩き、
風蓮湖、納沙布岬と回ります。
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