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同行６人の釣果

　５月の末から、今度は船で釣ろうと相談、日程を調整してイサギ釣りに決めました。メンバ−に女性も加わったため、ちゃんとトイレのある「あきお丸」さんにお世話になることにしました。それに話によると、イサギの釣果は潮と関係ないと言うことです。
　釣りクラブのメンバ−とビジタ−３人の合計６人で和歌山御坊の仮眠所で泊まり、御坊の海側の町、美浜町の美浜港から乗合船に乗って楠井沖に出ました。

美浜港／あきお丸

　釣りサンデ−の小西さんのＴＶでの話によると、「ちゃんと食事をとり、薬を飲む」と酔わないとのことでしたので、４時前に仮眠所でおにぎりを２個（あとで、撒き餌になりました）食べ、ちゃんと酔い止めを飲みました。でも私は、２時間ほどで船酔いでダウンしてしまいました。小西さんの船酔い防止法には他にも注意事項があり、「二日酔いしない」は堅く守った（缶酎ハイ２本で我慢しました）のですが、「睡眠をよくとる」を守れなかったようです。

　「４時半出船なので、４時１０分頃に仮眠所を出ろ」と言う船長の話なので、そのとおりに港へ行くと、ななな何と、艫はみんな占拠されているではあ〜りませんか。抽選はないんか？団体さんに半分くれへんのか？
　仕掛けは、船頭仕掛けの手釣り、鉄仮面＋天秤＋クッションゴム＋５本針のサビキ仕掛けです。２０分ほどでポイントへ到着。そして、第１投が不運でした。これまた何んと、あろうことか１０センチもないイワシが３匹。おまけにサビキ仕掛けの糸がこんがらがって・・・・。それを解いている内に段々気持ちが悪く・・・・。う〜・・・。
　船長に「仕掛け変えてくれ〜」と頼むと、事情の解からん船長、鼻から大きい声で、

浦部さんのク−ラ−

　「みんな、取り込みはあせらんでええからゆっくりしてや！仕掛けかて金かかってるンやから、なんぼでも＜もつれさしたら＞こっちがもたん！！」
腹も立ちましたが、私、もう酔ってます。言い返す元気もありません。
　「・・・・・・・・・！？」
それでも船頭の言うとおりの３色半３５ｍの棚におろし、「釣り速」の特集で読んだとおり、さらに２ヒロほど降ろしてから、ゆっくり２ヒロほど元へ戻し、そこで大きく２回しゃっくって撒き餌を出すと、すぐに＜ククッ＞と言う小さなあたり。一ヒロ程ゆっくり上げながら追い食いを待ち、後はさっさとあげると、最初っから（最初はイワシだったので正確には２回目）トリプル。同じ事の繰り返しで、ほぼ入れ食い状態です。ある程度釣れてから、大きいのを狙おうと、棚を上に上げるとやはりなかなか釣れませんが、仕方なくまた棚を下げると、小さいのやら中位のがちゃんと釣れます。ダウンするまでに、おにぎりの撒き餌をしながら、大小５０匹以上のイサキを釣りました。最後には飲んだお茶まで撒いてしまいました。
　１１時過ぎに港へ帰ってくると、みんなク−ラ−満タンです。釣果は下記表の通りです。小さいイサギはリリ−スした人もいますので、メンバ−６人で４００匹に少し足らない程度でした。船全体だと1,000匹以上でしょうか。でも、もう船はいやでッス。（前のイイダコの時も、そう思っていたのですが・・・）

　ところで今日、高槻ジャスコの魚売場で見てきましたが、大きいイサギだと９８０円。小さいのでも２匹で５８０円ですから、今回は十分元が取れたと思います。船長は（何処でもそうなんでしょうが、）偉そう（女性に優しく）でしたが、たんと釣らせてくれたし、奥さんがいい人だったので、「あきお丸」の情報を記載しておきます。　

ただし、釣り新聞には「マダイも釣れる」と書いてありますが、素人が釣るには＜授業料＞が必要のようです。船長も、
　「あんたらには教えたらへん」
と言ってました。

　釣ったイサギは、ご近所や友人にも配り、釣行当日は当然お刺身でいただきました。のっこみなので、取り込みで強く押さえると、腹から白いものが出てきました。家で開く（妻がです）と、卵に白子がわんさかでした。卵は煮て、白子は生姜醤油にネギを刻んだタレで、生のままいただきました。（湯引きしてから食べてもおいしいようです）。２日目の今日は天ぷらにしました。明日は煮るつもりです。当分、晩ご飯のおかずはイサギでしょう。

＜棺桶のようなトイレについて＞
　今までの人生の中で、一番小さく悲劇的なトイレでした。公園にある簡易トイレより、キャンプ場にあるプレハブのトイレより、昔作ったテントの簡易トイレより小さかったです。幅も奥行きも高さもです。解り易く言うと＜車の運転席（助手席でもかまいませんが）の足下の様なスペ−ス＞と思っていただいて結構です。
　小をするだけなら何とかなるんでしょうが、わたしゃ大がしたかったのです。ドアは有りましたが、開けるとすぐキャビンの壁が目の前にあります。足下には便器が有り、座ると＜中＞に入ることが出来ます。要は上が狭く下が広いのです。広いと言っても便器の長さしか有りません。幅ももちろん肩幅ぎりぎり。ドアを閉めると反り返って斜めにしか立てませんので、ズボンを降ろすのが一苦労です。
　次に、座ろうと思うと便器に顔をつっこむようにしないと、下の＜広い空間＞に＜う＊こ＞座りが出来ません。気分が悪くてトイレに入っているのに、よけいに気分が悪くなってきました。不思議なことにトイレットペ−パ−は備え付けてありました。ボタンを押すと水も流れます。ですから一応、＜水洗＞の看板に偽りはありません。この狭さを除いては・・・・・。
　さっさと用を済ませました。今度はこの狭い空間で、ズボンを上げベルトを締めるのが一苦労です。何せ腕が横に伸ばせないのです。もう＜戻し＞そうですが、目の前は壁でズボンを降ろしたままでは、戻せる空間がありません。うううう〜。
　何とかこの棺桶のようなトイレから抜け出し、やっとの思いで船のデッキに出てました。おお！この開放感！！　安心して、海面に今朝のおにぎりを＜撒き餌＞しました。やっと、すっとしました。もう船釣りはこりごりです。

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