KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION

和歌山県・串本港  キス・マダイ 大島  
H11/7/29〜31(大〜中潮)


今回のF・Fの釣果

那智の滝・潮岬  7/29

那智の滝
 夏休みの旅行を決める時、<Hirokoさん>曰く
   「安く泊まれて、きれいで、リッチな雰囲気の”ロイヤルホテル”にしよう!」
子ども達曰く
   「釣りの出来る”とこ”がいい」
そこで、昨年同様、会社の基金を利用すれば”素泊まり5,000円”で行ける、「ロイヤルホテル」の中から海に近い「串本」を選んだ。


那智の滝
右下が<Hiroko>さん達


 7月29日(木)、5時起床(何故か今回も目覚ましが鳴る前に起きてしまう)5時半発。7時半に御坊着。<Hirokoさん>は「おなかが空いた」と言い出すが、御坊インタ−を降り、セブンイレブンの前を通り過ぎ、すぐの「フィッシングオ−シャン御坊」(0738-22-4835)で魚の「餌」を購入。(南紀へは虫餌は持っていった方がいいと本に書いてあったが、串本の餌屋さんに電話したら「ある」と言うことなので、オキアミと団子だけ買った。)
 すると案の定、
   「人間の餌より、魚の餌が大事なんか?」
と来た。
   「ここには、人間の餌も売ってるで。」
結局、人間の餌はここでは買わず、次のコンビニで買うことにする。ところが、そうなると無いのがコンビニ。次のコンビニを見つけたのは、42号線を30分も走ってからであった。<Hirokoさん>ぶつぶつ!。
 紀伊田辺、白浜をとおり、椿が9時半。宿泊地の串本町も10時半に通過。橋杭岩を見たあと、一日目の目的地那智勝浦町には予定通り12時少し前に到着した。

  「”那智の滝”って何なん!?」
  「何しにいくのん?」
  「滝が有るだけ、ちゃうん・・・」
と、坂や階段を登るりながら、ぼつぼつ言う子ども達の圧力に対し、
  「”滝”は、お母さんが見たいゆうから見に行くンや!」
  「そうや、行ったかて滝があるだけや!」
  「『わ!すごいな』 ゆうて帰るだけのことや!」
と、突っぱねる。三十の塔から”鎌倉階段”を下り”那智の滝”へ行く。(駐車場まで帰るとき<YUKI>は階段を走って登りよった。さすが現役中3バスケ部、口ではまだ負けないが、体力ではもう真似が出来ない。)  

熊野古道 太地クジラ浜 太地・クジラのア−チ 潮岬


潮岬灯台
 何処で何を食べるかで(ああ、また食べ物のことでもめている)車内で一悶着有ったが、鯨で有名な”太地”で、我々夫婦は「マグロ丼」、子ども達は「ざるそば」をとる。その後、”モスバ−ガ−”にも寄り(御坊から南にはマクドやロッテリアは無い。有るのは”モスバ−ガ−”だけ)潮岬灯台を目指す。
  「”潮岬”って何なん!?」
  「何しにいくのん?」
  「灯台が有るだけ、ちゃうん・・・」
  「本州最南端がどうしたん!最東端とかも有るン?」
と、またもやぼつぼつ言う子ども達の圧力に対し、
  「”潮岬灯台”は、お母さんもお父さんも、見たいから見に行くンや!」
  「そうや、行ったかて”灯台”があるだけや!」
  「『わ!すごいな、灯台や』 ゆうて帰るだけのことや!」
 
 灯台では、螺旋階段と狭くて梯子のような階段を上がると、外の景色が望める。地球が丸いのや、海の色の違いがわかる景色である。

串本港
 3時半頃、ホテルにテェックイン。5時前に最初の釣座を串本港「尾の浦埋立地」に据える。防波堤が出ているが外側は一段高く幅も狭いので、防波堤の付け根で釣ることにする。眼前には大島、建設中の大島架橋(99年秋竣工)、養殖筏が見える。制限時間は3時間。<Hiroko>さんから、食事が9時最終オ−ダ−なので(昨年はぎりぎりに戻った)、8時にはホテルに戻り風呂に入れと厳命された。
 <たけちゃん>は投げでキス狙い。ぽつぽつと本命をあげていく。釣り人は我々以外にアベックがいるだけ。私と<YUKI>はかご釣りでチヌ狙い。かご釣り用の配合餌とオキアミのなじみが悪く、撒き餌が良い堅さにならない。足元にはアジや餌取りがたくさんいる。満潮は7時半頃だが浮きがぜんぜん流れない。<YUKI>はサビキも試すが、かご釣り用の餌では”ふぐ”が引っかかるのみ。田辺から来たという見物人のおっちゃんが、<YUKI>にいろいろ教えてくれるが、やはりだめ。

 途中、<たけちゃん>の投げ竿に「ゴンズイ」が掛かり、簡単に針が取れ無い。すぐに、これはまずいと思い、
  「触るなよ!」
と子ども達に言ってから、タオルでくるんで針を外した。が・・・その時、チックっとタオルの下から刺されてしまった。油断した。すぐに指を摘んで血を出す。どんどん出てくるがお構いなしに出す。指先を思いきり摘むと、針が深いのか水鉄砲の様に血が吹き出てくる。でもこれで何とか助かった。その時は少し痛かったがすぐに何ともなくなった。

 結局、釣果は<たけちゃん>のキス3匹のみ。夕立直前に納竿できた事だけが良かったか。

古座川峡・串本海中公園  7/30

串本港「尾の浦埋立地」

チヌか?
 翌朝も5時起床(隣で寝ている<たけちゃん>の腕時計が、1時間毎に「ピピ」と言う時報を発するので、その度に目が醒め、今回も5時前に起きてしまった)すぐに出発。足場の良い、昨日の場所で釣ることにする。本日も<たけちゃん>は投げでキス狙い。私と<YUKI>はかご釣り。昨日同様<たけちゃん>は本命を上げていく。おまけにチヌの様なのを2匹ゲット!。隣で釣っていた車椅子のおっちゃんに<たけちゃん>が名前を聞きに行ったのだが、
  「ここいらの呼び名で『○×』って、言わはった」
  「標準語で何やねん?」
  「・・・・・?」
かご釣り部隊は今日も本命無し。残念ながら、ボラの引きを楽しんだ”だけ”に終わった。朝食の都合があり8時納竿。

古座川峡
 末っ子<たけちゃん>が旅行直前から中耳炎に成ってしまった。
  「水着だけ付けて遊んでたら」
と言っても聞かない。こうなると絶対言うことを聞かない。一人だけ放ってみんなで泳ぎに行くわけにもいかず、ドライブすることにした。目指すは古座川峡、七川ダム。途中、ひと山が一枚の岩で出来た「一枚岩」や、そそり立つ「天柱岩」がある。進むに従い段々道も細くなり、車一台がやっと通れる程の山道の行き止まりが、「七川ダム」
 桜で有名らしいが、もちろん今頃咲いているはずもなく、3台くらいしか止められないような駐車場には、職員の車とおぼしき車が2台。またもや子供達の口からは、
  「何しに来たん?」
  「何が有んのん?」
そこでまたもや、
  「”七川ダム”は、お母さんが見たいから見に行くンや!」
  「そうや、行ったかて”ダム”があるだけや!」
  「『わ!すごいな、ダムや』ゆうて帰るだけのことや!」
 散策するような道も無く、バスの居そうなダム湖をぼんやり眺めて帰途についた。途中、サイレンの音にびっくりする。こちらには来ないので、反対側の川沿いにも道があるらしい。


 元来た道をしばらく戻ると、ベニヤ板の看板にマジックで何やら時間が書いてある。その向こうでは道一杯に広がって、舗装工事をしている。行こうとすると「だめ」と手を振る。そう言えば来る時、止まっているダンプの横に二人のおっちゃんが立ってた。片方のおっちゃんが何故か、ちょうどズボンを降ろしたところで我々に気付き、あわててズボンを上げたのを思い出した。そこにもベニヤ板の看板が有った。ちょうど今居るところの現場を挟んで反対側になるはずだ。
 <たけちゃん>に、改めて看板を見て来るように言う。すぐに、にやにやして帰ってくる。何と1時間近くも待たなければならない。現場のおっさん達は知らん顔だ。前から人が歩いて来るので、対岸へ渡る橋がないか聞くと「有る」と言う。だいぶ戻らなければならないが<Hiroko>さんに「お腹、空いた」と言われそうなので迂回することにする。
 迂回路は古座川の右岸で、さっき救急車の走っていた道である。古座川を挟んで平行に走っている。さっきの道よりもっと狭くて、舗装も悪いが、1時間待つよりは”まし”である。
  「”しょうもないダム”なんか見に来よゆうか、らこんな目に遭うンや。」
  「誰のせいや!」
  「お母さんのせいや!」
子供達の小言は続く。

古座川・一枚岩 七川ダム 海中公園・水中トンネル 海中展望塔


串本海中公園
 予定より少し遅くなったが、昼食は串本海中公園で取る。グラスボ−トが運休とかで水族館と海中展望台を見学する。海の中にはグレがわんさか泳いでいる。
  「夜中に黙って釣りに来たら、ようさん釣れるやろなあ」
  「何ゆうてんねん!グレは夜は寝に帰るンや」
池の鯉と同じように「餌」も売っている。
  「この餌に針付けたら、絶対釣れるやろなあ」
と子供達。釣りのことが頭から離れないらしい。
 磯に打ち当たる波も、海中から見上げると上下の動きにしか見えない。しかし細かな泡はキラキラ光ってとてもきれいだ。その後はホテルに戻って、のんびりと過ごすことにした。お昼寝付きである。

サン・ナンタンランド
中央の建物が「海洋センタ−」

サン・ナンタンランド
 串本ロイヤルホテルは、「串本町総合運動公園サン・ナンタンランド」の奥に有る。運動公園内にはサッカ−グランド、野球場、芝生広場、温水プ−ルのある「B&G財団串本海洋センタ−」があり、「串本温泉浴場珊瑚の湯」も隣接する。
 夕食はホテルで教えてもらった『松すし』まで”腹ごなし”がてら30分程歩いて行った。串本で最初のお寿司やさんだそうで、現在、下働きしている”おっちゃん”が初代、今の”板さん”は2代目だそうだ。
 私はビ−ルや日本酒を頂き、お寿司もたくさん頂いた。<Hiroko>さんや子供達も、天麩羅や”にぎり”をお腹一杯食べて、一人頭7千円台。ホテルのフロントマンからは「他より高いですよ」と聞いていたが、内容と比較したら十分安いと思う。もちろん味、サ−ビス、大将との会話とも上等。今度串本へ来たら、また寄りたい店である。



紀伊大島  7/31

樫野つり公園センタ−
 昨日、一昨日と2回の釣果が悪かったので、最終日は大島にある『樫野釣り公園センタ−』へ行くことにした。開園が8時だから、7時過ぎの一番船に乗って大島に渡りたかったが、朝食が7時からなので、8時25分の2番船に乗ることにした。この釣り公園は漁協の直営で、漁で取ってきた魚を入れているそうだ。近くにはレストランもある。
 大島行きのフェリ−は満員のため、予定より早く8時過ぎに出航、運良く最後の1台に滑り込めた。今回は<Hiroko>さんも同行である。

 つり公園に着くと、先客は一番奥に”おっちゃん”、とその横に夫婦と子供。管理人の”おばちゃん”は
  「自分の竿の方が釣れるよ」
と言う。旅行案内では餌込みで
  「竿持ち込み半日3千円、貸し竿2時間で2千5百円」
だったので、帰る時間を考え『貸し竿』を子供2人分借りることにする。でも”おばちゃん”の話では、厳密にやってないようだ。餌は指定のオキアミしか使えない。撒き餌もだめ、針は1本。
  「奥の方がいいよ」
と教えてもらい、先客の横に釣座を構える。
 ここは小さな入り江の出口を網で仕切ってあるだけなので、”海の釣り堀”よりも『場所』が大事だ。大物は仕切の網の近くにしか居ない。『貸し竿』にはリ−ルが付いてない。道糸は竿の長さしか無く、そこまで届かないのだ。これでは餌取りしか釣れない。これが
  「自分の竿の方が釣れるよ」
の理由らしい。ちゃんと『釣り堀』用の仕掛けも用意していたので、道糸の太さは貸し竿に合わせ、我が家の磯竿が用意出来た時点で『貸し竿』は返すことにした。
 しばらくは餌取りしか釣れない。”海の釣り堀”の様に魚影は濃く無く、”底”にも網は無いので、釣れても捨て石の間に入り込まれることがある。

 そのうち、ボ−イスカウトに連れられ”南紀熊野体験博”の催しなのか『釣り体験』の子供達が40人程やってきてわいわい言いだした。彼らもリ−ルが付いてないので小物しか釣れていないが、釣りは初めてのようで十分楽しそうだ。
 一方、我が家では<YUKI>が20センチほどのサバを上げる。一番奥の”おっちゃん”は定期的にマダイを上げている。親子連れもだんだん奥へ詰めて行く。我々も、だんだん奥の方を狙うと、大物の当たりも多くなった。
 何回か”ばらした”後、我が家の松坂君<たけちゃん>がついにマダイをゲット! ハリスが細いので慎重に取り込んだ。体長37センチ800グラムであった。その後イサギやあじも釣れ、ファミリ−フィッシングとしては十分な釣果であった。

 大島からの帰りは、定刻どおりにフェリ−が来た。再び串本のモスバ−ガ−で昼食、12時20分頃に串本を出発。帰途、田辺周辺と、有料の「長峰トンネル」が自然渋滞していた他は順調で、5時過ぎには高槻に帰ることが出来た。


つり公園
項目
鯛の釣れた仕掛け詳細
メ−カ−
竿
TRYSEED 磯360 (長さ=3.6m)
MARINE
リ−ル
LANCER PLUS XL−600
MAMIYA
道糸
Seagar/FORCE/3号
呉羽化学
仕掛け
チヌ黒針4号/ハリス1.5号・1.6m/クッションゴム付錘3号/棒うき3号 自 作
エサ
オキアミ LL
公園指定


串本周辺情報  

★☆ 餌屋 ☆★
串本駅前に固まって4軒(中山釣具店/0735-62-0614)
串本NTT近くにも1軒。
駅前一番奥(国道を海側へ1本入ったところ)のマルタキ餌店(07356-2-1479)は早朝3時から営業。
イシゴカイは無いことが多いようだが、アオイソメは何処にでも有り。

★☆ 串本フェリ− ☆★
串本港から大島まで、フェリ−で約10分。
(始発7:20概ね1時間毎/普通車片道1,360円/大人往復330円、子ども180円)
または巡航船で約10分。大島港からつり公園へは車で20〜30分程。
平成11年秋には大島架橋が完成の予定。


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