■「烏谷川橋梁」を探検後、
加太(かぶと)付近で通常煉瓦アーチを観測。
さらに「伊賀上野城」で「矢穴」を堪能した後、
関西線2番目の”ねじりまんぽ”、
第248号橋梁
へ向かいます。
■京都府相楽郡南山城村北大河原荷掛
アプローチするのに下流へ歩いて行くと小さな橋が架かっていました。
その傍に運良く梯が・・・。
ところが、河床に降りて20m程進むと目線ほどの高さの落差工があるではありませんか。
若い頃ならともかく、腕の力だけでは登れそうもありません。
また、水も流れており、おいちゃん達には少々難問です。
しかたなく、二人で石運びから始めました。。
小型の階段を作って、程よいところで力尽くで登ります。
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下流(西)より上流を望む
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端面が鋸歯になっています
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ねじりの模様
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上流側坑門/梯がある!
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側壁はイギリス積/H=1.99m
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起拱角≒30° |
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データシート |
■実測では
正径間=3.65m、斜径間=4.86m、起拱角≒30°
となっています。
端面は巻の「鋸歯」になっているのが特徴です。
坑門、パラペット、側壁共に煉瓦はイギリス積みです。
■坑門角θ=斜架角αとした場合の起拱角は29°で、
実測値=30°と殆ど変わり有りません。
しかし、その幅(トンネルの長さ)は65.5mも有り、
今まで調査した中では最長です。
さらに、坑門は両側ともコンクリートに覆われること無く見ることができます。
複線化等の影響で、コンクリートで増設されている場合が多く
この様に両端とも見ることのできるねじりまんぽは、
殆ど残っていません。
以上の調査データをまとめ、データシートとしてPDFにしました。
⇒⇒No18 第248号橋梁 調査データ(PDF)
■上流へ出るとそこには鉄の梯が・・・。
もちろん帰り道は、この梯利用させていただきました。
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■なお上記「調査ーデータ」を作成するにあたっては、下記の考えに従いました。
●ねじりまんぽの番号
/「鉄道と煉瓦」表4-1”一覧表”(P117)における番号を採用。
●方向
/東西南北の表示は主たる方向とした。
●経度緯度
/ Google Earth より求めた。
●煉瓦形状
/手作り煉瓦であるので寸法にバラツキがある。故に代表値。
●積み方/イギリス積み、オランダ積みの区分
/コーナーの仕上げ形状により、イギリス積みとオランダ積みが区分されるので、
/文献「鉄道と煉瓦」にならい、一般的に”イギリス積み”と表記。
/ただし、コーナー部が”オランダ積み”と確認できたもののみ”オランダ積み”と表記。
●θβの左右区分
/「鉄道と煉瓦」にならい、側壁に向かってアーチの煉瓦が右上がりの場合「右」
、左上がりの場合「左」 と表記。
●中心キロ程
/現行距離程による。(開業時とは異なる)
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位置図
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