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KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION

ねじりまんぽ(煉瓦斜架拱)
名称・所在地一覧表

No20-第91号橋梁平成26年3月9日撮影


ねじりマンポ もくじ
1.「ねじりまんぽ」とは
2.「ねじりまんぽ」を見に行こう
3.「ねじりまんぽ」の構造
4.「ねじりまんぽ」建設再現
5.番外偏
6.マスコミで紹介されました
参考文献、リンク
    
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ねじりまんぽ一覧表

名称と所在地

一覧表について

●番号

 番号(No.**)は、「鉄道と煉瓦」(※文献2)表4-1”一覧表”(P117)における番号を採用しています。

●記号

  □は撤去済み、■は現存

●「鉄道と煉瓦」以外のマンポ

 「鉄道と煉瓦」に記載がないものは情報を収集した順に、31番からの続き番号としました。

「鉄道と煉瓦」に記載済
リンクがあるのは探検または検証済み

 □No1旧碓氷第12橋梁【撤去】(信越本線)/群馬県安中市【1963頃撤去】

 □No2旧碓氷第15橋梁【撤去】(信越本線)/群馬県安中市【1963頃撤去】

 ■No3-車場川橋梁(信越本線)/新潟県新潟市秋葉区

 ■No4-眼 鏡 橋(えちぜん鉄道)/福井県坂井市三国町宿1丁目

 ■No5-甲中吹橋梁(JR東海道線)/岐阜県瑞穂市横屋

 ■No6-甲大門西橋梁(JR東海道線)/岐阜県大垣市和合新町2丁目

 ■No7-小田原川橋梁(JR東海道線)/岐阜県不破郡関ヶ原町野上

 ■No8-烏谷川橋梁(JR関西本線)/三重県伊賀市柘植町

 ■No9-六把野井水拱橋(三岐鉄道北勢線)/三重県いなべ市員弁町下笠田

 □No10-a-旧屋ノ棟川トンネル(上)【1956頃撤去】

 □No10-b-旧屋ノ棟川トンネル(下)【1956頃撤去】

 ■No11-市三宅田川橋梁(JR東海道線)/滋賀県野洲市野洲512付近

 □No12-a-旧狼川トンネル(上)(JR東海道線)/滋賀県草津市南笠東1丁目〜2丁目【1956頃撤去】

 ■No12-b-旧狼川トンネル(下)(JR東海道線)/滋賀県草津市南笠東1丁目〜2丁目【1956廃止】

 ■No13-兵田川橋梁(JR琵琶湖線)/滋賀県大津市杉浦町4〜別保3丁目7

 ■No14-篠津川橋梁(JR琵琶湖線)/滋賀県大津市中庄2丁目〜別保3丁目

 ■No15-旧東川橋梁(JR東海道線)/滋賀県大津市逢【1921廃止】

 ■No16-馬場丁川橋梁(JR京都線)/京都市西京区牛ケ瀬奥ノ防町

 ■No17-円明寺架道橋(JR京都線)/京都府乙訓郡大山崎町字円明寺

 ■No18-第248橋梁(関西本線)/京都府相楽郡南山城村北大河原荷掛

 ■No19-第272号橋梁(関西本線)/京都府木津川市加茂町駅西1丁目
    訪問するも真っ暗。デコライトを持って行かなかったので観測断念

 ■No20-第91号橋梁(JR嵯峨野線)/京都府南丹市八木町八木

 ■No21-ねじりまんぽ(インクライン・琵琶湖疎水)京都市東山区東小物座町

 ■No22-奥田畑橋梁(JR京都線)/大阪府高槻市梶原5丁目

 ■No23-門ノ前橋梁(JR京都線)/大阪府茨木市上泉町

 ■No24-東除川橋梁(南海高野線)/大阪府大阪狭山市狭山4〜5丁目

 □No25-安井橋梁(JR神戸線)/兵庫県西宮市安井町
    「さくら夙川駅」の工事のため平成18年に撤去又は埋殺しされたもよう。【目視できず】

 ■No26-東皿池橋梁(JR神戸線)/兵庫県西宮市郷免町

 □No27-旧木杣上谷橋梁(JR神戸線)/兵庫県神戸市灘区【1993撤去】

 ■No28-第130号橋梁(桜井線)/奈良県大和高田市

 ■ No29-欅坂橋梁(日田彦山線)/福岡県田川郡香春町

 ■ No30-旧折尾高架橋(西日本鉄道)/福岡県北九州市【2000廃止】
    
−−−  以上、「鉄道と煉瓦」に記載/30地区32箇所  −−−
現存25地区25箇所

 「鉄道と煉瓦」に記載無し
リンクがあるのは探検または検証済み

 ■No31-穿屋川橋梁(JR東海道線)/岐阜県不破郡関ヶ原町野上
  /ネット上に情報多数有り

 ■No32-姉橋(あねばし)(熊野古道橋梁)/三重県多気郡多気町〜大台町
  /平成23年に新発見。雑誌「廃道をゆく3」P86(イカロス出版)で紹介。
  /平成28年の調査時点では「(仮)栃原(とちはら)橋梁」と表記していましたが、令和3年(2021)12.30に情報提供が有り、2022年1月2日「姉橋(あねばし)」に訂正しました

 ■No33-浅川橋梁(JR東海道線)/滋賀県大津市大萱2丁目
  /くるまみち(外部リンク)にて発見。

 ■ No34-皇后崎橋梁/北九州市八幡西区皇后崎町2
  /たけちゃん単独で調査。
  /地理院の大正時代の地図から考察して道路用の橋梁と思われる。

 ■No35a・b・c-東京湾要塞・千代ヶ崎砲台跡遺構/横須賀市
  /連続性も無く形状も異なるので3箇所としました
  /砲台跡遺構北から順に、a・第三弾薬庫交通路、b・第一貯水所、c・右翼観測所方向出入り口
  /見学会(横須賀市)参考ブログ(外部リンク)

 ■No36-石造ねじりまんぽ/長崎市戸町4丁目
  /唯一の石造りねじりまんぽ。ネット上に情報多数有り
  /No32-(仮)栃原橋梁に次ぐ道路橋の可能性高し/参考ブログ(外部リンク)


−−−−−−−以下推定・未確認−−(2021.8.18追加)−−−−

 ■茨木川橋梁橋台/大阪府茨木市上中条2丁目
  /橋台の筒型ヴォールトと思われる。鋸歯の端面からねじりまんぽと推定される。
  /門ノ前橋梁の西35mの元茨木川に架かる橋梁の橋台
   基礎は「鉄道線路各種構造物明細録」(※文献7)では「二列径9呎円形ウエル」とあり、その上に橋台がある。
   ”たけちゃん”のブログDay by dayに3次元CAD図面があり、イメージがつかめる。

 ■須磨の穴門/兵庫県神戸市須磨区
  /「隧道新書」(相沢時正/明治39年)(※文献8)に記載があるらしいが、中身を確認していない。
   大正時代に撤去、痕跡等無し。

     
現存するねじりまんぽの箇所数について
令和2年4月現在

■「鉄道と煉瓦」ではねじりまんぽとして32箇所30地区が記載されています。

また、その内6箇所が撤去されたと書かれています。

(地区数で4地区が全撤去)

しかし、その後の調査で一箇所無くなっていました。

   −1/No25-安井橋梁

結果、「鉄道と煉瓦」記載分として現存数は、

  現存箇所数=32−6−1=25箇所
(7箇所減)

  現存地区数=30−4−1=25地区(5地区減) 


■ただ、新たな発見も8箇所6地区、報告されています。

   +1/No31-穿屋川橋梁

   +1/No32-姉橋(あねばし)

   +1/No33浅川橋梁

   +1/No34-皇后崎橋梁

   +3/No35a・b・c-千代ヶ崎砲台跡遺構
       
   +1/No36-石造ねじりまんぽ

■現存の箇所数(建設総箇所数=32+8=40箇所)

   現存箇所数=25+8=33箇所(40−7)


No14-篠津川橋梁」は「コンクリートまんぽを挟んで離れている」ものを確認しましたが、「同一まんぽ内」なので1地区1箇所としてカウントしています。


■現存の地区数(建設総地区数=30+6=36箇所)

   現存地区数=25+6=31地区(36−5)



参考文献

        
参考文献

1) 斜架拱(しゃかきょう)
/伊藤鏗太郎(イトウ コウタロウ)編訳/1899年(明治32年)

 我が国で初めて斜架拱”ねじりまんぽ”を単独で取り上げた書物と思われます。
 この論文はダウンロード(外部リンク/新しいページが開きます)可能です。

■たけちゃんが現代語訳しました。
あくまで原書を読みやすくするという意図をもって作成したものです。
たけちゃんのブログ「Day by day」からダウンロードすることが出来ます。
「Day by day/「斜架拱」現代語訳」(外部リンク)

2) 鉄道と煉瓦−その歴史とデザイン

/著者;小野田 滋(おのだしげる)/鹿島出版会/2004発行

 煉瓦の歴史や組積方法鉄道構造物としてのデザイン等について記されています。
 全国45都道府県を調査した”足で書かれた論文”で、現在も購入可能です。


3) 阪神間 ・京阪間鉄道における煉瓦 ・石積み構造物とその特徴

/著者;小野田 滋/土木史研究 第20号/2000.5

 京阪神間の煉瓦 ・石積み構造物の特徴を捉え、現地調査結果をまとめています。(PDF/外部リンク

4) 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
/著者;小野田 滋、河村清治、須貝清行、神野嘉希/土木史研究 第16号/1996.6

 「ねじりまんぽ」の分布や技法についてまとめた論文です。(PDF/外部リンク

5) 関西地方の鉄道における「斜架拱」の分布とその技法に関する研究」

/JR西日本 河村清治、小野田滋、木村哲夫、菊池保孝/土木史研究 第10号/1990.6

 JR西日本管内の「ねじりまんぽ」を本格的に調査し、まとめています。(PDF/外部リンク


6) 碓氷峠旧線跡に残る鉄道構造物の技術的特徴と意義

/小西純一、田島次郎/土木史研究 第14号/1994.6

  この論文はダウンロード(外部リンク/新しいページが開きます)可能です。


7) 鉄道線路各種構造物明細録

/鉄道庁/明治25(1892)年12月

  この論文はダウンロード(外部リンク/新しいページが開きます)可能です。


8) 隧道新書

/相沢時正/明治39(1906)年

  この論文はダウンロード(外部リンク/新しいページが開きます)可能です。




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