データシート |
■(仮)栃原(とちはら)橋梁の実測諸元は下記のとおりです。
正径間 W=6.0m
斜径間 a=6.4m(Wとθから計算)
延長 L=5.6m
桁下高 h=4.95m(水面より)
斜架角 θ=69度(坑門角αを採用)
起拱角 β=24度(上流側右岸実測値)
高欄内側正径間 W=4.58m(南側高欄部にて計測)/おそらく設計は、15呎(4.57m)
高欄内側斜径間 a=4.90m(南側高欄部にて計測)
■坑門角α=斜架角θとした場合、
斜架角 θ=69度から求める起拱角βの理論値は14度です。
実測した起拱角=24°ですから必要以上に拗ってます。
■以上の調査データをまとめ、
データシートとしてPDFにしました。
⇒⇒No32 栃原橋梁 調査データ(PDF)
(新しいウインドウが開きます)
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■なお上記「調査ーデータ」を作成するにあたっては、下記の考えに従いました。
●ねじりまんぽの番号
/No.31-穿屋川橋梁、No32-(仮)栃原(とちはら)橋梁は、「鉄道と煉瓦」表4-1”一覧表”(P117)に記載がないので続き番号としました。
●方向
/東西南北の表示は主たる方向とした。
●経度緯度
/ 国土地理院地図-航空写真閲覧サービス より求めた。
●煉瓦形状
/手作り煉瓦であるので寸法にバラツキがある。故に代表値。
●積み方/イギリス積み、オランダ積みの区分
/コーナーの仕上げ形状により、イギリス積みとオランダ積みが区分されるので、
/文献「鉄道と煉瓦」にならい、一般的に”イギリス積み”と表記。
/ただし、コーナー部が”オランダ積み”と確認できたもののみ”オランダ積み”と表記。
●θβの左右区分
/「鉄道と煉瓦」にならい、側壁に向かってアーチの煉瓦が右上がりの場合「右」
、左上がりの場合「左」 と表記。
●中心キロ程
/不明
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ねじりまんぽへのアクセスについて |
■今回、ネット情報から厳しい条件とは理解していたのですが、
道を間違えたり、川へ降りるのに苦労したり。
アプローチには苦労しました。
また、ネット上ではこの橋梁の北東にある国道沿いの”茶畑”に駐車したり、
茶畑や材料置き場など”他人地”からのアプローチが多く記載されていますので、
ここではより多くの方が訪れられるよう、
公道を使ったアクセス方法を書いておきます。
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姉橋/旧表記「(仮)栃原(とちはら)橋梁」/位置図 |
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紀勢本線折原駅から川添神社の西側を北へ、
舗装道を進むと、濁川橋に到達します。 |
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@
濁川橋方向から北を見た写真です。
アスファルトの道がありますが、
この道を倒木を越えながら登ると、
「材木店」の敷地に入ってしまいます。
(私たちも間違いました)
向かって右の無舗装の
草だらけの道を真っ直ぐ北へ進んで下さい。
ほぼ水平な道です。
国土地理院の地図にも載っており、
NTTの電話線も埋まっている「公道」です。 |
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A
少し進むと視界が広がった場所に出ます
石材が放置されています。
車高の高い車だと走れるかも。
右の谷の対岸には石材置場が見え、
騒音が聞こえます。 |
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B
そこを抜けると山裾の道を進みます。
この崖の上(左側)は、
先ほど述べた「材木店」です。 |
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C程なく到着です。
煉瓦の高欄が目に入ってきます。
入り口からおおよそ350m
5分ほどです。 |
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「ねじりまんぽ」へのアプローチは、
この写真の”左”に砕石が置いてあるので
その法尻から「ザサ原」を抜け
川に降りることが出来ます。
(下の航空写真参照)
D
「姉妹水」に行くには、(赤矢印)
そのまま砕石の裾を真っ直ぐ進みます。
この道と平行して
左側に川へ降りる道が有りますが、
椎茸栽培中で前に進めません。
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たけちゃん模型を作る |
■後日、たけちゃんが計測結果をCADで作図、
模型を作ったのでその写真を掲載します。
なお、製作にあったっては、下記条件で作成しています。
@斜架角は胸位置での壁間測定値を採用。
W= 4.65m a=5.03m θ=67.9°
A側壁頂部の斜面は未測定のため推定値。
B半径13フィート(3.962m)と推定。
C天井のねじりまんぼのレンガは倍の大きさで作図。
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■盟友”たけちゃん”のブログはこちら↓
/三重のねじりまんぽ;現場報告/栃原橋梁−1;模型作成/栃原橋梁−2;作図と模型化 |