TOPうんちく今、土木が熱い!土木見学ねじりまんぼ>No07-小田原川橋梁

KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION

小田原川橋梁

422K 010M/JR東海道線

小田原橋梁(北側から南を望む)/岐阜県不破郡関ヶ原町野上
東海道本線
平成24年8月4日撮影


関ヶ原のねじりまんぽ

伊吹山、醒ヶ井、関ヶ原鍾乳洞を観光で回った後、少々疲れてはいたのですが、

せっかくここまで来たのだからと国道365号線から関ヶ原バイパスへと車を走らせました。

ネットで事前に調べていたので場所はすぐに解りました。

関ヶ原バイパス・大高交差点を南へ右折、

さらにJR手前の左の側道(1台がギリギリの狭い路です)へ車を進めます。

「穿屋川橋梁」を覗きましたが、やはり水が流れているので後回しとし、

先に「小田原橋梁」を見に行きます。


■400m程東へ進むと、「小田原橋梁」があります。

水路専用で、線路沿いの側道(農道)からでも覗ける解りやすい位置にあります。

端面の一部がセメントで塗られていますが、

北側では3層までは確認できます。

実は4層だと言うことが南の端面で解ります。

斜架角は約70度、車が通らないので、保存状態は良好です。

JR京都線のようにコンクリートBOXが追加されていないので、

ほぼ建設時(1884年)のままの状態で両端面が観察できます。


■写真を撮った後、車がUターンできない道幅なので、そのまま東へ進み、

ガソリンスタンドの横からバイパスへ出て、再び「穿屋川橋梁」へ向かいます。


北側入口、道路から見えます 車が通らないので保存状態は良好です







INFORMATION

1.「ねじりまんぽ」とは
2.「ねじりまんぽ」を見に行こう
3.「ねじりまんぽ」の構造
4.「ねじりまんぽ」建設再現
5.番外偏
6.マスコミで紹介されました
7.「ねじりまんぽ」一覧表
8.参考文献/参考外部リンク

参考文献

1) 斜架拱(しゃかきょう)
/伊藤鏗太郎(イトウ コウタロウ)編訳/1899年(明治32年)

 我が国で初めて斜架拱”ねじりまんぽ”を単独で取り上げた書物と思われます。
 国立国会図書館・蔵書検索システム(外部リンク)で検索すると、原著のPDFデータを閲覧ダウンロードすることができます。


2) 鉄道と煉瓦−その歴史とデザイン

/著者;小野田 滋(おのだしげる)/鹿島出版会/2004発行

 煉瓦の歴史や組積方法鉄道構造物としてのデザイン等について記されています。
 全国45都道府県を調査した”足で書かれた論文”で、現在も購入可能です。


3) 阪神間 ・京阪間鉄道における煉瓦 ・石積み構造物とその特徴

/著者;小野田 滋/土木史研究 第20号/2000.5

 京阪神間の煉瓦 ・石積み構造物の特徴を捉え、現地調査結果をまとめています。(PDF/外部リンク

4) 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
/著者;小野田 滋、河村清治、須貝清行、神野嘉希/土木史研究 第16号/1996.6

 「ねじりまんぽ」の分布や技法についてまとめた論文です。(PDF/外部リンク

5) 関西地方の鉄道における「斜架拱」の分布とその技法に関する研究」

/JR西日本 河村清治、小野田滋、木村哲夫、菊池保孝/土木史研究 第10号/1990.6

 JR西日本管内の「ねじりまんぽ」を本格的に調査し、まとめています。(PDF/外部リンク




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