KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION

京都府・美山町
茅葺きの里

平成16/2/15

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思いつきで

昨年、新聞等で知ってから、一度観に行きたかったのが美山町の”一斉放水”
結局、仕事が忙しくて見に行くことが出来なかったので、今回は下見を兼ねて偵察に行くことにしました。

家を出たのは10時過ぎ。
大阪は晴れていたのですが、京都はあいにくの曇り空です。
国道171号線を久世まで走り、久世橋を渡らずそのまま直進します。一旦国道9号線に出て桂川を渡り、光華女子大の手前で北へ方向を変え162号線を北へ向かいます。
10時半頃に京都市街を抜け周山街道(国道162号)に入りました。

出発まで時間があったので、あらかじめインターネットの積雪情報で道路に雪が積もっていないことは確かめたのですが、北の山側はどんより曇り空でした。

懐かしいポスト 民族資料保存館
          
民宿もあります。
これが放水銃

福王子から周山街道に入った辺りで、後ろから煽ってくる黒のBMがあったので左に寄って先に行かせたのですが、その先に黒のセダンがもう一台。
こいつが意地っ張りで、煽られても煽られても・・・路を譲る気配がありません。

  「あぶないな〜あんなコトしてもその先に・・・」

そう、その先にはもう一台、更にその先にも・・・。結局は、二台仲良く引っ付くように、京北町までアベック走行をしていました。

前を仲良く走る二台の黒い車の後ろで、暗い空を見ながら、我々は重大な局面を迎えていました。

  「雪ふってんのちゃうん?」
  「積雪情報はゼロやった」
  「何時の?」
  「今朝や!!」
  「6時頃の情報ヤロ!」

内心多少の雪の方が風情があって良いと思っていたのですが、峠の雪道は少々困ります。

  「ほら!『チェーンなど雪道対策必要』って書いてあるヤン」
  「大丈夫や、対向車に雪積もってへんやろ!」
  「チェーンも何も持ってきてへんのちゃうん?」
  「路面凍ってたら引き返すわいな!」

大阪は晴れていたのです。

しばらく走ると再び、

  「ねえ!『凍結注意』って電光掲示板に・出・て・る・け・ど!」
  「そんなん、何時でも出てるンや!」

中山トンネル、笠トンネルと、トンネルを越える度に景色が次第に変わっていきます。
もちろん、白くなっていくのです。

登ったり下ったりを繰り返し、京北町に入る頃には道路の両サイドは雪景色でした。

  (翌日聞いた話ですが、hiroさんは足が筋肉痛になったらしいです。
   私と一緒に助手席で仮想のブレーキを踏んでいたのだそうですε=ε=┏( ・_・)┛)


普通の民家です
軒の下はこのように

京北町で黒のBMが右折し、再び山登り。
「深見トンネル」を越えるとようやく「美山町」です。

峠を下り、「安掛」と言うT字交差点で右折します。

由良川沿いの県道をしばらく上流へ向け走ると、広い駐車場と「観光案内所」の看板が右手に見えてきました。
ここが、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された”かやぶきの里”です。

もうここまで来ると、今度は完全に雨模様です。
hiroさんには、車に積んであった安モンのビニル傘を渡し、私は毛糸の帽子に釣り用の防寒着を着込みました。

そんなに広くは無いようなので、取り敢えず腹ごしらえをすることにしました。

駐車場の横に茅葺きの「お食事処・きたむら」が有るのでそこに入ります。
実は、友達がいるので昨年ここに来たことがある父に、
  「食べるとこは、”きたむら”しかない!!」
と聞いていたからです。

名物は”手打ちそば”です。
手打ちのメニューは「もりそば」「てんぷら定食」「かけそば」とあるのですが、
「もりそば」は冬には合わないし、「てんぷら定食」はチト高いし、「かけそば」は味気ないし・・・・

仕方なく、「山菜定食」にしました。
そばにはたくさんの山菜が入っていて、ご飯には(キビご飯?)小さな赤い豆のようなのが入っていて、うっすら赤いご飯になっています。
とても美味しかったのですが、これは”手打ちそば”じゃないんです。.。o○ .。o○

注文をしたときに、お店の女の子が
  「(山菜定食は)”手打ちそば”じゃなく、普通の乾麺ですがよろしいですか?」
と聞いてくれます。

あとから来た人は、かけそばを定食にしてもらってました。
その方が安くで”手打ち”が食べられたのかな〜。


温かい食事をしてから、小雨の中”かやぶきの里”を散策しました。

車一台ギリギリ通れるような、昔ながらの細い道ですが、ちゃんとアスファルトで舗装はしてあります。
なんか、の〜んびりと、ゆったりした気分になれます。
たまに行き交う人は、おばあちゃんばっかりですが、挨拶を交わすと暖かく受け入れられたような気になりますね。

美山民族資料館には農機具などいろんな資料が保存してあって、おばちゃんが説明してくれるそうなのですが、有料でもあったので外から見学しときました。

村の中を一通り見てから、今度一斉放水がある時にどこから撮影するかを少し下見しながら駐車場へ戻りました。

次は「島本障害者共働作業所」の人達も泊まって”バラ風呂に入った”と言う”自然文化村”に向かいます。

美山町立自然文化村

自然文化村
道の駅・京都新光悦村

2002年の年末に、作業所の人達が忘年会をした頃は「美山町」と聞いても”田舎”としか思ってなかったのですが、5月に新聞に載った”一斉放水”の風景に魅了されてしまいました。父が友人の家を訪ねた時にはパンフレットを貰って来てもらい、写真をどこから撮ろうかと作戦を立てていたのですが、昨年の秋に”一斉放水”があった時は残念ながら仕事で行けませんでした。

かやぶきの里では、7カ年計画で62基の放水銃などの防火施設を整備し、2002年5月に完成しました。4年前に焼失した民俗資料館も同年10月に復元され、出火した「5月20日」前後の日曜日に施設の点検を兼ね、放水銃の一斉放水を行うことになったそうです。

当日は、消防団員や地元住民らが出動して、午後2時にサイレンを合図に約10分間の一斉放水が行われるのです。
今年は頑張って見に行きたいものです。

さて、話を現地へ戻して、アッという間に「自然文化村」に到着です。

ここにもかやぶき民家が1軒だけありますが、有名なのは宿泊施設・河鹿荘のお風呂です。
普段は薬草やハーブのお風呂で、土日だけがバラ風呂だそうですが、なんと!6月上旬はいつでもバラ風呂だそうです。

ここをベースにアウトドアーやふるさと体験、林檎狩りや手作り体験、かやぶき農家の写真撮影などを満喫することができます。

また、オートキャンプ場も整備され、河原へも下りることが出来るようになっていますので、夏はお子さん連れで楽しめると思いますよ。


帰路は同じ道を帰っても面白くないので、由良川沿いに下り「大野ダム」を観て、国道27号線へ出ることにしました。
川沿いなので道は平らだろうし、ガソリンも残り少ないので山道と違いガソリンスタンドも有りそうだし、27号線は舞鶴に釣りに行く時に何回か通ったことがあるからです。

安掛まで戻りそこから県道12号を西へ向かうはずでしたが、安掛を過ぎてしばらく走ってから、「京都縦貫道」の看板に惹かれて、1本早い交差点を左折してしまったため、、19号を南下することになってしまいました。山道なのでガソリンスタンドは無さそうですが、ずっと下りの”まし”な道です。この途中には大野ダムより大きな日吉ダムが有るのですが、寄り道はせずそのまま園部まで下りました。

京都縦貫自動車道・園部インターの入り口と反対側に道の駅・京都新光悦村が有ります。交通のアクセスがいいので「るり渓」の玄関口となっているそうです。ここでいっぷく。

園部で国道9号線に出た所でガソリンを補給し、そのまま亀岡を抜けようとしましたが、道が混んできたので八木東から高速に乗りました。
夕方、無事帰宅です。

次回、”一斉放水”を見に行く時は周山街道ではなく、こっちの道にしょうと思います。




INFORMATION



■総走行距離約150km

美 山 町

■お食事処 きたむら/オフィシャルホ−ムペ−ジ

■美山町自然文化村/河鹿荘・オフィシャルホ−ムペ−ジ

■かやぶきの里・一斉放水/ちょっとお出かけ2006

丹 波 路 他

■道の駅/美山ふれあい広場
   国道162、美山町安掛交差点のすぐ南
   京都府南丹市美山町安掛下23番地/ホームページ

■道の駅/京都新光悦村
   京都縦貫自動車道園部インターを出てすぐ。
   京都府南丹市園部町曽我谷縄手15番地3/ホ−ムペ−ジ

■島本障害者共働作業所/美山町だより



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