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KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION

粟田口トンネル
インクライン・ねじりまんぽ
ver-1



東側「雄観奇想」/東山区東小物座町
平成22/3/27撮影

▼前へ(No20-第91号橋梁)/ねじりまんぽ・本文/次へ(No21-インクライン−ver2)▲

ねじりマンポ もくじ
1.「ねじりまんぽ」とは
2.「ねじりまんぽ」を見に行こう
3.「ねじりまんぽ」の構造
4.「ねじりまんぽ」建設再現
5.番外偏
6.マスコミで紹介されました
7.「ねじりまんぽ」一覧表
参考文献、リンク
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雄観奇想・陽気発処

京都へ枝垂れ桜見物の梯子に行った時に友人の話を思い出し、

今、”その世界”では大変話題になっている

   ねじりまんぽ

を見に行くことにしました。


蹴上のインクラインをくぐる”レンガ積み”のトンネルなんですが、

よくよくみると不思議な形なんです。

これが、明治時代に作られた土木の作品です。


トンネルの中で長いこと写真を撮っていると、

若いアベックが二人で写真を撮りたかったらしく、

女の子の方がちらっとトンネルの中を覗き、

    「マダおる!」

と小声で言うのが聞こえてきたので、

早々??に立ち去りました。


■私の高校大学の友人(ねじりまんぽの文献を

国立図書館からダウンロードし、構造の解析に挑戦している)

に聞いたのですが、

トンネルの表裏に額があり、

表は「雄観奇想」、裏は「陽気発処」と書いてあるそうです。

トンネルの表の額は写真に撮ったのですが、

裏にも額があるなんて知りませんでした。


明治時代、若いエネルギ−によって築かれた日本の礎。

琵琶湖疎水やインクラインは明治のロマンが漂っています。

平安神宮前の大鳥居から疎水沿いに東へ! こんな標識まであります。
桜を愛でながらインクラインを歩きます わりと綺麗に保存されています。
側壁部はイギリス積み アーチは半円形です
設計者・田辺朔郎 博士の象 蹴上発電所
蹴上から疎水沿いに歩くと南禅寺に入ります

■琵琶湖疎水の船運は、当初人力で船を引っ張り上げたようですが、

世界で二番目の水力発電所”蹴上発電所”の完成によって、

電気を利用するようになりました。

船を台車に乗せ、鴨川から約36メートル、勾配約1/15の落差を

インクライン(傾斜鉄道)で蹴上まで登り、

トンネルをくぐりながら、琵琶湖まで運んだそうです。(第一疏水)


また蹴上発電所は、開業から100年以上を経た今でも

京都の街へ電気を送り続けています。


■田邊朔郎のノートには

IT IS NOT HOW MUCH I DID,BUT HOW WELL DO.
(どれだけ頑張ってきたかではなく、これからどれだけのことをやれるか、それが大切である。)

という恩師ヘンリー・ダイアーの言葉が書かれていたそうです。

明治23年(1890)4月、晴れの通水式を迎えた田辺朔郎は

未だ、28才の青年でした。


■参考/ちょっとお出かけ>びわ湖疏水船(2019.4)

     

相次いで新聞で紹介
      
■毎日新聞で紹介されました/平成28年2月11日毎日新聞京都地方版

2月9日、「ねじりまんぽの話が聞きたい」と、

毎日新聞京都支社の記者が来られました。

質問されるこた事に答え、

「ねじりまんぽ」の魅力や構造、歴史、種類等の情報の提供をしました。


その内容が、

平成28年2月11日(木)の毎日新聞京都版「驚都・きょうと」で、

インクラインのマンポの写真と共に掲載されました。

インターネットでも、

    毎日新聞ネット版「驚都・きょうと」/32 明治の不思議トンネル /京都
    (外部リンク/会員登録必要)

で読むことが出来ます。 (記2/13)



     
■朝日新聞でも紹介されました/平成28年4月13日朝日新聞・大阪版夕刊

■3月中旬に、狭山池近くの「ねじりまんぽ」を見に行ったところですが、

またまた呼ぶんですね。

今回は朝日新聞からインタビュー申込の電話がありました。


■残念ながら私は年度末でそんな余裕が無いので

盟友の”たけちゃん”に頼みました。

4月13日に載るとのこと。どんな記事になるか楽しみです。


■4月13日夕刊二面に載りました。

朝日新聞デジタル(外部リンク)/無料登録をすれば全文読めます。 (記4/17)




Day by day(外部リンク)

■以下に今回の取材に関する

  「たけちゃん」のブログ

を紹介します。

  蹴上のねじりまんぽ記事/2016年4月14日

  蹴上のねじりまんぽ 長さ/2016年4月8日

  蹴上のねじりまんぽ/2016年4月3日

  蹴上のねじりまんぽは回り過ぎ/2010年7月19日


⇒> ver-2 に続く

INFORMATION

1.「ねじりまんぽ」とは
2.「ねじりまんぽ」を見に行こう
3.「ねじりまんぽ」の構造
4.「ねじりまんぽ」建設再現
5.番外偏
6.マスコミで紹介されました
7.「ねじりまんぽ」一覧表
8.参考文献/参考外部リンク

参考文献

1) 斜架拱(しゃかきょう)/伊藤鏗太郎(イトウ コウタロウ)編訳/1899年(明治32年)

 我が国で初めて斜架拱”ねじりまんぽ”を単独で取り上げた書物と思われます。
 この論文はダウンロード(外部リンク/新しいページが開きます)可能です。

■たけちゃんが現代語訳しました。
あくまで原書を読みやすくするという意図をもって作成したものです。
たけちゃんのブログ「Day by day」からダウンロードすることが出来ます。
「Day by day/「斜架拱」現代語訳」(外部リンク)

2) 鉄道と煉瓦−その歴史とデザイン

/著者;小野田 滋(おのだしげる)/鹿島出版会/2004発行

 煉瓦の歴史や組積方法鉄道構造物としてのデザイン等について記されています。
 全国45都道府県を調査した”足で書かれた論文”で、現在も購入可能です。


3) 阪神間 ・京阪間鉄道における煉瓦 ・石積み構造物とその特徴

/著者;小野田 滋/土木史研究 第20号/2000.5

 京阪神間の煉瓦 ・石積み構造物の特徴を捉え、現地調査結果をまとめています。(PDF/外部リンク

4) 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
/著者;小野田 滋、河村清治、須貝清行、神野嘉希/土木史研究 第16号/1996.6

 「ねじりまんぽ」の分布や技法についてまとめた論文です。(PDF/外部リンク

5) 関西地方の鉄道における「斜架拱」の分布とその技法に関する研究」

/JR西日本 河村清治、小野田滋、木村哲夫、菊池保孝/土木史研究 第10号/1990.6

 JR西日本管内の「ねじりまんぽ」を本格的に調査し、まとめています。(PDF/外部リンク


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