TOPうんちく今、土木が熱い!土木見学土木見学リスト>ねじりまんぽ>

KITAHATA URBAN DESIGN CORPORATION

ねじりまんぽ(煉瓦斜架拱)


馬場丁川橋梁/JR京都線/京都市西京区
撮影/平成23年4月29日


   も く じ
■■ マスコミで紹介されました
■■ 1.「ねじりまんぽ」とは
■■ 2.「ねじりまんぽ」を見に行こう
■■ 3.「ねじりまんぽ」の構造
■■ 4.「ねじりまんぽ」建設再現
■■ 5.番外偏
■■ INFORMATION
    参考文献、リンク
    これまでの土木施設見学トピック

下記は広告です(広告ページへ移動します)


    
マスコミで紹介されました

朝日新聞でも紹介されました
平成28年4月13日朝日新聞・大阪版夕刊

■3月中旬に、狭山池近くの「ねじりまんぽ」を見に行ったところですが、

またまた呼ぶんですね。

今回は朝日新聞からインタビュー申込の電話がありました。


■残念ながら私は年度末でそんな余裕が無いので

盟友の”たけちゃん”に頼みました。

4月13日に載るとのこと。どんな記事になるか楽しみです。


■4月13日夕刊二面に載りました。

朝日新聞デジタル(外部リンク)/無料登録をすれば全文読めます。 (記4/17)



平成28年4月13日朝日新聞・大阪版夕刊

Day by day(外部リンク)

■以下に今回の取材に関する

  「たけちゃん」のブログ

を紹介します。

  蹴上のねじりまんぽ記事/4月14日

  蹴上のねじりまんぽ 長さ/4月8日

  蹴上のねじりまんぽ/4月3日


毎日新聞で紹介
平成28年2月11日の毎日新聞京都地方版

2月9日、「ねじりまんぽの話が聞きたい」と、

毎日新聞京都支社の記者が来られました。

質問されるこた事に答え、

「ねじりまんぽ」の魅力や構造、歴史、種類等の情報の提供をしました。


その内容が、

平成28年2月11日(木)の毎日新聞京都版「驚都・きょうと」で、

インクラインのマンポの写真と共に掲載されました。

インターネットでも、

    毎日新聞ネット版「驚都・きょうと」/32 明治の不思議トンネル /京都
    (外部リンク/会員登録必要)

で読むことが出来ます。 (記2/13)



平成28年2月11日/毎日新聞京都地方版

関西テレビで紹介
撮影 :2015年9月24日/平成27年

9月22日、長いこと行ってない「奥田端のねじりまんぽ」がJRの工事でどうなったか気になったので、ちょっと見に行ってきました。触られていなかったので一安心。そこに24日、突然関テレが取材に来ました。呼ぶんですね!!

一人では心許ないので、「ねじりまんぽ研究会」のたけちゃんに連絡したのですが、「仕事中!!」 やむなく一人で対応しました。

阪神間の生活文化を描いた作品としても知られる、谷崎潤一郎「細雪」に出てくる、西宮の「マンポ」。その語源を探求する中で、ちょっとだけ、「ねじりまんぽ」が紹介されます。

と言うことで、高槻の「奥田端のねじりまんぽ」を案内してきました。私が映るかどうかは???放送は、9月30日夕方、
  17:40〜18:00(の中の数分?秒?)
  関西テレビ/夕方LIVE・ワンダー (9/27記)


と言うことでしたが、顔写真だけの出演でした。

釣り番組だと撮影した半分ぐらいは、使ってもらえるのですが、今回は「マンボ」の補足項目でしたからね。

次は、たけちゃんと二人で「ねじりまんぽ」をメインに"ブラタモリ"目指します。(2015/10/1追記)


      
1.「ねじりまんぽ」とは



写真1−普通のマンポ/JR京都線/甚兵川橋梁

写真2−ねじりまんぽ/京都市、インクライン

写真3−ねじりまんぽの煉瓦の積み方
/アーチ部はこのように傾斜を付けて積まれます。
/側壁部(下部)はイギリス積という積み方です。
/京都市、インクライン

写真3−線路道路との関係イメージ
たけちゃん作成・模型の写真に加筆

写真4−端面(妻部)
/出入り口部も道路に対し斜めになるので、
 煉瓦の妻側を面一になるようにはつったものが多い。
/JR京都線/奥田畑橋梁

■高校〜大学時代の友人”たけちゃん”が

大阪に帰ってきて以来、

彼が『はまった』明治時代の土木遺産

   ” ねじりまんぽ ”(煉瓦斜架拱)

に、こちらもはまってしまいました。


明治時代、田んぼや水路・通路があったところに

鉄道を横断させたので、水路や通路が分断されました。

そこで、マンポ(正確には鉄道の橋)を造って

これまで通りに通れるようにしたというわけです。



■鉄道と道路が直角に交差するところでは

普通に水平に積んでアーチを造っていくのですが、

(写真1参照) 線路と道路(マンポ)が

ある角度以上に斜めに交差する場合、

このねじりまんぽが施行されました。(写真2参照)


レンガと線路とが直角に交差するように、

レンガを積んでいます。(写真3参照)

結果的に道路側から見ると

アーチ部分の煉瓦が捻ったように見えるのです。



■ねじりまんぽの数は正確には把握されていませんが、

元々施工例が少ない上、老朽化や廃線で撤去され、

現在は、全国に30箇所程度しか無いと言われています。

その内、約2/3が近畿地方にあります。


特に旧東海道本線は、

ねじりまんぼの宝庫と言われています。



■世間が花見で浮かれている平成22年4月10日、

JR山崎〜島本〜高槻を線路沿いにママチャリで走り、

地図を片手に、JR京都線のトンネルを一つ一つ見て回りました。


家を出てから約1時間、

普通のレンガ積みのトンネルばかりでしたが、

9箇所めで、ようやく”ねじりまんぼ”を発見しました!!


北側半分はコンクリート製ですので

線路を増設した時に新しく作った物でしょう。

南側は正真正銘明治9年完成のマンポです。

西郷隆盛がまだ生きていた明治9年から、

130年以上現役の土木構造物です。



■レンガは今のものとは寸法が違います。

現場によっても様々な形状のものが作られていたようです。

ちなみに、JR京都線に使われた煉瓦は、

京都の桂で作られたそうです。


また、積み方も色々です。

天井のアーチ部分は一般的な”長手積み”ですが、

JR京都線の側壁部分は、

”イギリス積み”が多用されているようです。

その他、迫受石の有無、端面(妻側)の形状等にも

様々な種類があります。

■イギリス積み、オランダ積み

コーナーの仕上げ形状により、イギリス積みとオランダ積みが区分されますので、

弊社のホ−ムペ−ジでは文献「鉄道と煉瓦」にならい、

一般的に”イギリス積み”と表記します。

また、コーナー部”オランダ積み”と確認できたもののみ

”オランダ積み”と表記します。


■現存するねじりまんぽの箇所数について(平成28年2月末現在)

文献「鉄道と煉瓦」ではねじりまんぽとして30地区32箇所が記載されています。

また、その内6箇所が撤去されたと書かれています。

その後の調査では、

   安井橋梁(JR東海道線)/神戸市/「さくら夙川駅」の工事のため平成18年に撤去又は埋殺しされたもよう。−1

   穿屋川橋梁(JR東海道線)/岐阜県不破郡関ヶ原町野上/文献「鉄道と煉瓦」に記載無し。+1

   (仮)明治熊野街道橋梁/「廃道をゆく3」で紹介されました。+1

   浅川(JR東海道線)/大津市/ホ−ムペ−ジ「くるまみち」にて発見。+1

2箇所プラスですので、

現存の箇所数(同じ場所に複数有っても1箇所として)は

   32−6+2=28

と言うことで、28箇所を現存する箇所数としています。(平成28年2月10日箇所数修正)


JR京都−大阪間(約43km)には、

明治9年までに作られた煉瓦アーチ橋(スパン1.0m以上)が約80箇所有りました。

その内、向日町〜山崎〜高槻〜茨木に作られてものは殆どが残っており、

日本全国に26箇所しか残っていない”ねじりまんぽ”も3箇所含まれるなど、

貴重な土木遺跡群となっています。

そこで、この区間を全国的知名度の高さと、

距離的中心駅名(現状では島本駅)から

山崎駅の名を取って「山崎煉瓦アーチ群」と名付けました。


     
2.「ねじりまんぽ」を見に行こう
表題の番号(No.**)は、「鉄道と煉瓦」表4-1”一覧表”(P117)における番号を採用しています。
また、ねじりまんぽの各ページは”たけちゃん”(外部リンク)と協力して作っていますので、
写真、図表、データシート(PDF)添付資料等々、たけちゃん作成の資料を用いています。

■No.4-眼 鏡 橋
■銘板/不明  ■開業/大正2年(1913)

■場所/福井県坂井市三国町宿1丁目

■路線/えちぜん鉄道/三国港駅−三国駅

■現地撮影/平成24年9月1日(たけちゃん)

■三国港駅のすぐ東側にあり、平成16年には「国登録有形文化財」に登録されています。たけちゃんの観察では、れんがも目地も新品になっているようです。珍しい跨線橋で、端面は4層の鋸歯。斜架角は約60度です。

■詳細情報はこちらです。

■No.7-小田原川橋梁
■銘板/422K 010M 55 ■開業/明治17年(1884)

■場所/岐阜県不破郡関ヶ原町野上

■路線/JR東海道本線/関ヶ原駅−垂井駅

■現地撮影/平成24年8月4日

■線路沿いの農道からでも覗ける解りやすい位置にあります。水路専用です。端面の一部がセメントで塗られていますが、北側では3層までは確認できます。実は4層だと言うことが南の端面で解ります。斜架角は約70度です。

■詳細情報はこちらです。

■(無番)-穿屋川橋梁
■銘板/422K 442M 55 ■開業/明治17年(1884)

■場所/岐阜県不破郡関ヶ原町野上

■路線/JR東海道本線/関ヶ原駅−垂井駅

■現地撮影/平成24年8月4日

■「小田原川橋梁」の西、約400m程のところに「鉄道と煉瓦」に記載の無い「穿屋川橋梁」があります。両端部、つまり出口と入口が普通の煉瓦積で、20m程進むと、三層の厚さ分広くなり”ねじりまんぽ”となっています。斜架角は約50度です。

■詳細情報はこちら

■No.8-烏谷川橋梁
■銘板/不明 ■開業/明治23年(1890)

■場所/三重県伊賀市柘植町

■路線/関西本線/加太−柘植

■現地撮影/平成26年10月12日

■斜架角から求めた起拱角の理論値と実測値に大きな差があります。正径間=4.27mは関西最大の大きさです。石畳の護床工がなされ、石積4.5段に帯石、パラペット、笠石を備えいます。山崎煉瓦アーチ群の建設から14年後、意匠にも配慮がうかがえます。

■詳細情報はこちら

■No.9-六把野井水拱橋(ろっぱのいすいきょうきょう)
■銘板/六把野井水拱橋 ■開業/大正5年(1916)

■場所/三重県いなべ市町員弁町下笠田

■路線/三岐(さんぎ)鉄道北勢(ほくせい)線/楚原(そはら)−麻生田(おうだ)

■現地撮影/平成27年2月28日

■斜架角から求めた起拱角の理論値と実測値は完全に合致。正径間=5.9m、斜径間9.1m。現存するコンクリートブロック製の橋では唯一のねじりまんぽです。

■詳細情報はこちら

■No.11-市三宅田川橋梁
■銘板/不明(No.とうかい51の50m南)■開業/明治22年(1889)

■場所/滋賀県野洲市野洲512付近

■路線/東海道本線(JR琵琶湖線)/野洲−守山

■現地撮影/平成26年2月23日

■起拱(きょう)角は非常に小さく(≒8°)、撤去された「安井橋梁」に次ぐ小ささです。
南側の抗口では鋸歯が確認できました。

■詳細情報はこちら

■No.12b-旧狼川トンネル
■銘板/不明(No.とうかい68と平行)■開業/明治23年(1890)

■場所/滋賀県草津市南笠東1丁目(北側)〜2丁目(南側)

■路線/東海道本線(JR琵琶湖線)/南草津−瀬田

■現地撮影/平成26年2月23日

■抗口だけが”ねじれ”ているものは全国に2箇所しかありません。その一つがこの「狼川トンネル」。 トンネルは当時天井川であった狼川の下に掘られました。河川の河床掘削により中央部は撤去、北側と南側の抗口付近のみが残っています。抗口だけが”ねじれ”ているため、途中からレンガの方向折れる様に変わるのが最大の特徴で、構造的にも珍しいねじりまんぽです。

■詳細情報はこちら

■No.13-兵田川橋梁
■銘板/不明  ■開業/明治22年(1889)
  
■場所/滋賀県大津市杉浦町4(東)〜別保3丁目7(西)付近

■路線/東海道本線(JR琵琶湖線)/石山−膳所

■現地撮影/平成26年5月3日

■理論上の起拱角βより実測値が10°程度大きく、ねじりすぎた「ねじりまんぽ」です。階段状の側壁が特徴的な綺麗なまんぽです。複線化で生じた継ぎ目が確認出来ます。

■詳細情報はこちら

■No.14-篠津川橋梁(1)
■銘板/不明  ■開業/明治22年(1889)

■場所/滋賀県大津市中庄2丁目(東)〜別保3丁目(西)付近

■路線/東海道本線(JR琵琶湖線)/石山−膳所

■現地撮影/平成26年5月3日

■理論上の起拱角βより実測値が20°程度大きく、ねじりにねじりすぎた「ねじりまんぽ」です。複線化で生じた継ぎ目が確認出来ます。篠津川橋梁(2)とボックスを挟んで連続しており、連続ねじりまんぽは他に例がありません。

■詳細情報はこちら

■No.14-篠津川橋梁(2)
■銘板/不明  ■開業/不明

■場所/滋賀県大津市中庄2丁目(東)〜別保3丁目(西)付近

■路線/東海道本線(JR琵琶湖線)/石山−膳所

■現地撮影/平成26年5月3日

■側壁、坑門共にコンクリート製で、篠津川橋梁(1)の後に施工されたと思われます。施工は非常に雑で、漏水も多くなっています。起拱角βは、ほぼ理論通りです。

■詳細情報はこちら

■No.15-旧東川橋梁
■銘板/音羽台1号橋  ■開業/明治13年(1880)

■場所/滋賀県大津市逢 (付近)

■路線/旧東海道本線/旧大津駅−旧大谷駅

■現地撮影/平成26年5月3日

■廃線となった後も残っている珍しいケースです。「鉄道と煉瓦」では斜架角が75°となっていますが現地調査結果と矛盾。起拱角βは実測で29°です。さらに複線化時に「ねじりまんぽ」を継ぎ足した痕跡も発見。謎が一杯詰まったまんぽです。

■詳細情報はこちらです。

■No.16-馬場丁川橋梁
■銘板/不明 ■開業/明治9年(1876)

■場所/京都市西京区牛ケ瀬奥ノ防町

■路線/東海道本線(JR京都線)/桂川駅−西大路駅

■現地撮影/平成23年4月29日

■知らなかったらちょっと入る勇気の出ないような入口を入り、かがみながらコンクリートボックスの水路を進むと煉瓦が見えてきます。殆ど人目に触れたことのない幻の「ねじりまんぽ」です。

■詳細情報はこちらです。

■No.17-円明寺架道橋
■銘板/不明  ■開業/明治9年(1876)

■場所/京都府乙訓郡大山崎町円明寺

■路線/東海道本線(JR京都線)/山崎駅−長岡京駅

■現地撮影/平成22年4月11日

■人がしゃがんでやっとの高さです。おそらく日本一小さな”ねじりまんぽ”ではないでしょうか。床にもレンガが敷いてあります。これもめずらしいです。 「鉄道と煉瓦」では「円妙寺」と記されていますが、現場周辺は「円明寺」と表記されているので、ここでは「円明寺」と表記しています。

■詳細情報はこちらです。

■No.18-第248号橋梁
■銘板/不明  ■開業/明治30年(1897)

■場所/京都府相楽郡南山城村北大河原荷掛

■路線/関西本線/月ヶ瀬口−大河原

■現地撮影/平成26年10月12日

■アプローチするのに下流へ歩いて行くと小さな橋が架かっていました。その傍に運良く梯が・・・。ところが、河床に降りて20m程進むと目線ほどの高さの落差工があるではありませんか・・・・・。

■詳細情報はこちらです。

■No.20-第91号橋梁
■銘板/不明  ■開業/明治32年(1899)

■場所/京都府南丹市八木町八木 (付近)

■路線/山陰本線(JR嵯峨野線)

■現地撮影/平成26年3月9日

■β(起拱角)は関西幹線の第272号と競い日本で1番か2番の傾き。つまり、国内有数の大きなねじれです。また、θ(斜架角)とβ(起拱角)との関係は、理論値に概ね合致しました。

■詳細情報はこちらです。

■No.21-インクライン
■銘板/東側「雄観奇想」、西側「陽気発処」 ■開業/明治21年(1888)

■場所/京都市東山区東小物座町

■路線/インクライン(琵琶湖疎水)

■現地撮影/平成22年3月27日

■トンネルの表裏に額があり、東側には「雄観奇想」、西側には「陽気発処」と書いてあるそうです。JR京都線のねじりまんぽ(1876年)の12年後に作られた物です。

■詳細情報はこちらです。


■No.22-奥田畑橋梁
■銘板/No.とうかい140/奥田畑  ■開業/明治9年(1876)

■場所/大阪府高槻市梶原/JR京都線

■路線/東海道本線(JR京都線)/高槻駅−島本駅

■現地撮影/平成22年4月10日

■「鉄道と煉瓦」では「奥田端」と記されていますが、現場には「奥田畑」とあるので、ここでは「奥田畑」と表記しています。軽四車輌やバイクが通りますので、傷だらけです。

■詳細情報はこちらです。

■No.23-門ノ前橋梁
■銘板/No.とうかい154 ■開業/明治9年(1876)

■場所/大阪府茨木市田中町

■路線/東海道本線(JR京都線)/茨木駅−摂津富田駅

■現地撮影/平成22年6月3日

■大型のねじりまんぽです。昔はバスも通ったとか。斜めに切った迫受石があります。
現在でも車がり、人や車の通行量は多いです。

■詳細情報はこちらです。
■No.24-東除川橋梁(ひがしよけがわきょうりょう)
■銘板/なし ■開業/明治31年(1898)

■場所/大阪狭山市狭山4〜5丁目

■路線/南海高野線/狭山駅−大阪狭山市駅

■現地撮影/平成28年3月21日

■大型のねじりまんぽでが、市街地にあるためアクセスが難しかったです。左右岸で側壁段数が1段異なり、基礎煉瓦の段数で調整しています。上下流共に端面が目視できる数少ないまんぼの一つです。

■詳細情報はこちらです。

■No.25-安井橋梁
■銘板/不明 ■開業/明治7年(1874)

■場所/兵庫県西宮市郷免町

■路線/東海道本線(JR神戸線)/さくら夙川駅

■現地撮影/平成26年6月13日

■平成19年のさくら夙川駅開業に伴い見ることができなくなりました。おそらく、撤去または埋立されたものと考えられます。

■詳細情報はこちらです。

■No.26-東皿池橋梁
■銘板/574K226M20/東皿池橋梁 ■開業/明治7年(1874)

■場所/兵庫県西宮市郷免町

■路線/東海道本線(JR神戸線)/さくら夙川駅−芦屋駅

■現地撮影/平成23年6月9日/平成26年6月13日

■現存する我が国最古の”ねじりまんぽ”ですが、非常に残念なことに、煉瓦模様のコーティングシートですっぽり覆われています。シートの破れ目から往年の斜めになった煉瓦を垣間見ることができます。

■詳細情報はこちらです。

      
3.「ねじりまんぽ」の構造
(写真、資料提供/たけちゃん)

■さて、ここからは学友”たけちゃん”のブログから、

ねじりまんぽの構造概略を紹介します。(資料提供/たけちゃん)


■現場条件/道路とレールの交差角度(斜架角)

交差角度(斜架角)θと煉瓦の立上り角β(起きょう角、スキュー角)の関係式は

     tanβ=2/(π tanθ)

現場の条件からθが決まるとβも決定します。
θ=A,B,Cで結ばれる角度
   ACは道路の軸線、BC=トンネルの入り口面=レールの方向
   BC=平行=B'C'(レールが登っているので平行には見えない)
交差角度(斜架角)θ

この煉瓦の立ち上がり角度がβ

■展開図

(斜架角)θと(起きょう角、スキュー角)βからアーチ部煉瓦の展開図を作成します。

その手法は「斜架拱(しゃかきょう)」に書いてある「螺旋法」によるのですが、

このあたりの細かいことは原著を見ていただくか、たけちゃんのブログを参考にして下さい。

完成展開図 ペーパクラフト

    
4.「ねじりまんぽ」建設再現
(写真、資料提供/たけちゃん)

ねじり部展開図と煉瓦の作成 完成展開図
セントル(半円筒作業台)に上板を張る
現場での組立

れんが積みスタート

1巻目完了
2巻目準備

2巻目完了
3巻目完了

スパンドレル
スパンドレル

作業床(セントル)撤去
完  成

     
5.「ねじりまんぽ」番外偏

■車石

江戸時代、馬車・牛車を庶民が利用することは、禁止されていたそうです。

しかし、1800年当時、大津から京都へは、

年間60万俵の米が運ばれる程物流が盛んで、

この逢坂峠を超える急な区間のみ、

牛車を使うことを許されていたそうです。


驚くことには、歩車道の区別が有り右側通行です。

歩道は安全のため一段高く作られていたといいます。

そんな峠越えの道の

   轍の残った敷き石(車石)

が今も残っているらしい・・・。

ねじりまんぽも未だ制覇していませんが・・・。


車石の詳細はこちらへ・・・⇒番外偏−1/車石



■矢穴

ねじりまんぽ友人の”たけちゃん”がブログで”煉瓦アーチ”の側壁に”矢穴”を見つけたというので早速見に行きました。以前から彼は、高槻城の石垣の石が明治期鉄道建設に使われたことに触れていたのですが、読み飛ばしていました。

 大河ドラマでも登場するキリシタン大名高山右近の高槻城は、明治維新で廃城。石垣の大半が鉄道建設のため、橋台や基礎に転用されたそうです。城趾には切り出した際の「矢穴」痕や刻印を残す石が展示されています。さらに、大山崎から茨木にかけてのJR線(山崎煉瓦アーチ群)の基礎石は、かっての高槻城の石垣石だと言われています。(イラストは「滋賀県文化財保護協会-紀要21」より)

矢穴の詳細はこちらへ・・・⇒番外偏−2/矢穴

     
INFORMATION

参考文献、リンク

参考文献

1) 斜架拱(しゃかきょう)
/伊藤鏗太郎(イトウ コウタロウ)編訳/1899年(明治32年)

 我が国で初めて斜架拱”ねじりまんぽ”を単独で取り上げた書物と思われます。
 国立国会図書館・蔵書検索システム(外部リンク)で検索すると、原著のPDFデータを閲覧ダウンロードすることができます。


2) 鉄道と煉瓦−その歴史とデザイン

/著者;小野田 滋(おのだしげる)/鹿島出版会/2004発行

 煉瓦の歴史や組積方法鉄道構造物としてのデザイン等について記されています。
 全国45都道府県を調査した”足で書かれた論文”で、現在も購入可能です。


3) 阪神間 ・京阪間鉄道における煉瓦 ・石積み構造物とその特徴

/著者;小野田 滋/土木史研究 第20号/2000.5

 京阪神間の煉瓦 ・石積み構造物の特徴を捉え、現地調査結果をまとめています。(PDF/外部リンク

4) 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
/著者;小野田 滋、河村清治、須貝清行、神野嘉希/土木史研究 第16号/1996.6

 「ねじりまんぽ」の分布や技法についてまとめた論文です。(PDF/外部リンク

5) 関西地方の鉄道における「斜架拱」の分布とその技法に関する研究」

/JR西日本 河村清治、小野田滋、木村哲夫、菊池保孝/土木史研究 第10号/1990.6

 JR西日本管内の「ねじりまんぽ」を本格的に調査し、まとめています。(PDF/外部リンク


外部リンク

■Day by day

 私の学友にして現役の土木技術者”たけちゃん”が、趣味で解析する
       ”ねじりまんぽ”の技法とその疑問
 「斜架拱(しゃかきょう)」に基づいて”ねじりまんぽ”の展開図や模型を作っている
 超!!お奨めのブログです。⇒Day by day(外部リンク)

  ■六把野井水拱橋
    /Vol−1Vol−2/Vol−3/Vol−4
  ■篠津川橋梁についての検証
    /Vol−1Vol−2Vol−3Vol−4
  ■兵田川橋梁についての検証
    /Vol−1Vol−2
  ■旧東川橋梁についての検証
    /Vol−
  ■第91号橋梁についての検証
    /第91号拱渠 八木のねじりまんぼ
  ■狼川トンネルについての検証
    /斜拱施工法 「土木施工法」(鶴見・草間)より
    /古書発見 鶴見・草間の「土木施工法」
    /ねじりまんぼのペーパクラフト?
    /狼川 天井川のねじりまんぼ蒼い空の満月の日には
  ■茨木で”ねじりまんぽ”を発見
    /130年前のトンネル
  ■”ねじりまんぽ”をExcelで解く
    /3次元建築構造解析トンネル断面
  ■参考にした文献
    /ねじりまんぼ「鉄道と煉瓦」
    /「斜架拱(しゃかきょう)」−1斜架拱−2
  ■設計に着手
    /展開図施工準備写真展開力学論文算式
  ■茨木のねじりまんぽ
    /茨木ステンション田中の丸また富田のレール
  ■インクライン
    /花見のねじりまんぽインクラインの考察
    /雄観奇想ねじりすぎ
  ■ネジリマンポの時代
    /時代背景明治初頭今昔マップ鉄道忌避
  ■ねじりまんぽ探索
    /JR京都線馬場丁川はおもしろい
  ■ねじりまんぽ建設
    /藤田組黒鍬者募集施工方法;砂箱
    /アーチウイング無事竣工



●H26-06-22

坑門はレンガを積んである。イギリス積みである。

ちなみにアーチは長手積みという積み方である。

レンガ=Brickの頭文字をとり「B型まんぼ」と言ってみた。


●H26-07-08

東海道線の山崎〜摂津富田には面壁が石でできたまんぼも多数ある。

これをストーンのSをとって「S型まんぼ」と呼ぶとしよう。

またこのタイプは面壁だけに限らず、側壁にも石積みが多用され、

面壁のウイングも極めて立派な石が用いられている。

以上 Day by day(外部リンク) より


■疎水の散歩道
>技術>建設工事

 「ねじりまんぽ」の名前の由来についても詳しいホームページです。

内部リンク(オリジナルコンテンツ)

■ねじりまんぽの紹介


 ■ねじりまんぽ/本編  番外偏/矢穴車石 

■ねじりまんぽ探検済

 ■No4-眼 鏡 橋(えちぜん鉄道)/福井県坂井市三国町宿1丁目

 ■No7-小田原川橋梁(JR東海道線)/岐阜県不破郡関ヶ原町野上

 ■【新規】穿屋川橋梁(JR東海道線)/岐阜県不破郡関ヶ原町野上
  「鉄道と煉瓦」に記載無し

 ■No8 烏谷川橋梁(JR関西本線)/三重県伊賀市柘植町

 ■No9 六把野井水拱橋(三岐鉄道北勢線)/三重県いなべ市員弁町下笠田

 ■No11-市三宅田川橋梁(JR東海道線)/滋賀県野洲市野洲512付近

 ■No12-旧狼川トンネル(下)(JR東海道線)/滋賀県草津市南笠東1丁目〜2丁目

 ■No13-兵田川橋梁(JR琵琶湖線)/滋賀県大津市杉浦町4〜別保3丁目7

 ■No14-篠津川橋梁(JR琵琶湖線)/滋賀県大津市中庄2丁目〜別保3丁目

 ■No15-旧東川橋梁(JR東海道線)/滋賀県大津市逢

 ■No16-馬場丁川橋梁(JR京都線)/京都市西京区牛ケ瀬奥ノ防町

 ■No17-円明寺架道橋(JR京都線)/京都府乙訓郡大山崎町字円明寺

 ■No18-第248橋梁(関西本線)/京都府相楽郡南山城村北大河原荷掛

 ■No20-第91号橋梁(JR嵯峨野線)/京都府南丹市八木町八木

 ■No21-ねじりまんぽ(インクライン・琵琶湖疎水)京都市東山区東小物座町

 ■No22-奥田畑橋梁(JR京都線)/大阪府高槻市梶原5丁目

 ■No23-門ノ前橋梁(JR京都線)/大阪府茨木市上泉町

 ■No24-東除川橋梁(南海高野線)/大阪府大阪狭山市狭山4〜5丁目

 ■No25-安井橋梁(JR神戸線)/兵庫県西宮市安井町
  【目視できず】/「さくら夙川駅」の工事のため平成18年に撤去又は埋殺しされたもよう。

 ■No26-東皿池橋梁(JR神戸線)/兵庫県西宮市郷免町

 ■No27-木杣上谷橋梁(JR神戸線)【撤去】/兵庫県西宮市郷免町


 注)番号(No.**)は、「鉄道と煉瓦」表4-1”一覧表”(P117)における番号を採用しています。



これまでの土木施設見学
オリジナルコンテンツ

今、土木が熱い!/市民向け・土木構造物の見学

  /
兵庫・大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山

  「市民向け・土木構造物の見学」の情報満載のホームページ。
  
  これまで応募して外れたり、参加した「見学」をまとめています。

  その他、申し込み無しでも見に行くことができる「身近な土木」もご紹介します。


■下記は、いつでも見に行くことができます。(一部申し込み必要)

ここは迷路か?狭山池博物館


平成27年5月10日(日)
博物館内は迷路、アクセスは悲惨。一旦、一階分降りてからまた一階分上がらなければならず、ルートもクネクネ、しょうも無い余分スペースが迷路感を加速。おばちゃん達は迷子。子連れのお父さんはトイレを探すのが一苦労。我々は足がくがく・・・・。
復旧ならず、流れ橋


平成27年3月21日(土)
流れ橋は、平成26年8月の台風11号の大雨で橋板が流出。これが21回目の流出で、平成23年から4年連続です。平成23年9月の流出以降約3年間、通行できたのはたったの約1年間だけだそうで、”流されすぎ橋”との悪名まで付いてしまいました。
流れてしまった流れ橋


平成25年9月28日(土)
最近は平成21,23,24年と連続で台風等により橋板が流出しました。今年平成25年4月に復旧したところでした。2013年(平成25年)9月16日、台風18号により橋板が流出。今回で20回目の流出です。
田川カルバート


平成25年5月18日(土)
長浜に川の下を川が流れる「川の立体交差」が有ると聞いて、長浜市へ行ったついでに、長浜市虎姫町に足を伸ばしました。現在見ることができるのは昭和41年(1966)に作られた田川カルバート。
京都府八幡市・木津の流れ橋


平成23年5月21日(日)
正式には上津屋(こうづや)橋。時代劇で良く出てくる木製の橋です。洪水の時は流されることがその名の由来です。平成23年台風12号で損傷を受けましたが、平成25年4月にほぼ復旧されたようです。
大阪湾空中散歩


平成21年11月28日
マニアの間ではチョー有名な”なみはや大橋”を歩くこと。プラス、”ミステリーツアー第3弾”しかし、”なみはや大橋”へのアクセスは車以外は大変不便です。そこで、ネットで見つけた方法を採用しました。


ねじりまんぽ


明治時代、田んぼや水路・通路があったところに鉄道を横断させてので、水路や通路が分断されました。 そこで、トンネルを造ってこれまで通りに通れるようにしたというわけです。数は正確には把握されていませんが、全国に約30箇所しか無いと言われています。その内、約2/3が近畿地方にあります。 特に旧東海道本線は、ねじりまんぼの宝庫と言われています。
明石海峡大橋ブリッジワールド 
  平成17年4月30日(土)
  垂水側から歩き、明石大橋の主塔に登ります。
  海面から289m、瀬戸内海の大パノラマです。
  ★この見学は申し込みが必要です。
マンホールの蓋
  そこら辺に転がっているマンホールの”蓋”
  このデザインがすごい!!
  カラーバージョンまであります。


■これまでに参加した「土木構造物・見学会」をご紹介します。(紹介したイベントは終了したものです)

京都縦貫自動車道全線開通記念フリーウォーク


平成27年7月12日(日)
「マリオ」と「ルイージ」が応援に駆け付け、フリーウォークを先導します!マリオファミリーの仮装での参加者も大勢いました。おまけに鹿とも遭遇。
なるほど!高速道路発見


平成27年5月20日(水)
20数倍の難関を乗り越え、NEXCO西日本の抽選に当選。新名神高速道路の箕面トンネルと、茨木北IC工事の現場見学イベントに行ってきました。
赤川仮橋


平成25年10月28日(月)
昭和4年に完成した木製の橋です。1線部だけ城東貨物線として利用され、あまった部分を大阪市が借りて、人道橋「赤川仮橋」として80年以上にわたり地域の住民の利便に役立ってきました。しかし、平成25年10月31日に閉鎖されることになりました。
京都縦貫自動車道/開通前イベント・フリーウォーキング


平成25年4月13日(土)
沓掛〜大山崎間が、4月21日(日)に開通しました。開通に先立ち「フリーウォーキング」が開催されました。参加募集は4,000人とのこと早々に申し込み締め切り。それでも、歩いていたのはおそらく倍以上かと・・・。
100年後の『土木遺産』をめざす 余部橋りょうを見に行こう!
/新旧余部橋りょうの見学会/ちらしPDF


平成22年6月5日(土)
明治45年(1912年)に完成した余部鉄橋を新しい橋に架け替える工事が終盤戦を迎えます。現在の姿を見る事ができる最後の機会です。
第二京阪道路・開通記念ウォーキング


平成22年3月14日(日)
参加定員3000人を大きく上回る1万6千人の申込みがあり、抽選になりました。開通前の高速道路を約8q歩きました。


『沈埋トンネル』って何?⇒海底探検でその謎を解け!
〜日本で「最初」と「最新」の沈埋トンネルを見に行こう!!〜


平成20年11月15日(土)
沈埋工法により工事が行われている「夢咲トンネル」と、その沈埋工法によって、日本で初めて建設された「安治川トンネル」の見学会です。
●都市高速の交通管制システムと港大橋の上からのパノラマビュー

平成20年6月7日(土)
阪神高速道路の”交通管制システム”を見学し、湾岸線の赤い橋”港大橋”の上から壮観のパノラマビューを楽しみます。
 

みんなで歩こう!4000m新滑走路
  平成18年3月26日(日)
  関西国際空港2期埋立地完成直前、新滑走路4kmを歩きます。

竜宮への灯り道/大津放水路
  平成17年2月12日(日)
  水没前の放水路を歩きます。
  水路内には、葦のオブジェが展示されています。
関空ファミリー釣り調査
  平成16年7月3日(土)
  初めて許可された関西空港での釣り。
  苦労の末初日に当選。足元には年無しチヌの群れ・・・
関空2期空港島現場見学ツアー 
  平成16年4月10日(土)
  関西国際空港2期埋立地を、バスに乗って見学します。
  まるで働く車の展示場です。
  ★この見学は何時でも申し込めます。
名神天王山トンネルウォーク
  平成10年3月22日(日)
  開通前の名神高速道路しん天王山トンネルを歩きます。
  浜村淳もやってきて、お祭り騒ぎです。


■今、土木が熱い!/市民向け・土木構造物の見学■



 
 TOPうんちく今、土木が熱い!土木見学>ねじりまんぼ


ホ−ムペ−ジへ戻る