■前回は歩いて見て回ったが、
今回は折り畳み式自転車を持って行く。
いわゆる「輪行」である。
■15日、前回同様、大阪南港からフェリーで新門司へ。
折り畳んだ自転車は12kgほど。
リュックに測定器やら着替え、カメラで5kg。
■16日 AM5時半に着岸。自転車を組んで出発。
夜明け前。真っ暗である。
門司駅まで小一時間で到着。自転車を畳んで電車に乗り込む。
7時半過ぎに「採銅所駅」に着く。大正4(1915)年建築。
ここで自転車を取り出し、
欅坂橋梁ほか前回無くしたアーチ橋を撮りに回る
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■JR日田山線(ひたさんせん)採銅所駅は無人駅だ。
町の文化財として維持保存されている。
なんともレトロでロマン感が漂う
駅から数百メートル先にぽっかり口を開けている隧道が見える
途中の道で立ち止まっては写真を撮る人がいる
駅から1km行くか行かないで3連橋がある。高原3連橋である。
今回、このほか内田3連橋、中津原3連橋に行ったが、このアーチ橋が一番大きい。
■高原3連橋から今一度、採銅所駅方向に戻り、
生活道路の秋月街道を走る。
駅から1.3km。未舗装道路と合流するが、
その先2,30メートル先に大熊橋梁がある。
さらに、大熊橋梁から約1.2km。
大きな口を開けたアーチが現れる。
欅坂橋梁
である。
レンガ6層積みで坑門は切石を積んである。
6巻のレンガの1巻目だけが鋸歯になっている。
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欅坂橋梁 |
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反対側の坑門 |
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レンガ6層積みで坑門は切石を積んである。
6巻のレンガの1巻目だけが鋸歯になっている。 |
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起拱石(迫受石)と壁面の石積み工 |
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天井 |
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鋭角部(槍角部) |
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鈍角部(菱角部) |
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■撮影を終え、正径間長、斜径間長などを測る
大型のデジタル分度器で槍角、菱角を測る
測ったものを図化した。
正径間長Sa=5560mm、斜径間長Sb=6400mm、長さ 8.9m
橋台の槍角、菱角をデジタル分度器で測る
図中の四角い枠内の数字が実測で得た角度である。
レンガの傾き起拱角は撮影したものを測った
ほぼ一致している。
【参考/北畑追記】
隅角部(すみかど)部が90度の場合「本角(ほんかく)」、
鋭角の場合「槍角(やりかく)」、鈍角の場合「菱角(ひしかく)」、
円弧状の場合「丸角(まるかく)」と言います。
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■ねじりまんぼの欅坂橋梁の各部を測ったので、
ペーパークラフトを作った。
平面図と立面図よりアーチの展開図を書く。
半円の周長を10等分して作図している。
これが、アーチ部となる
斜め線がレンガの方向を示している。
■欅坂橋梁は欠円アーチである。
ここが、作図する上で面白いところだ。
これに側面となる壁面を付け加えるとペーパークラフトの天井、側面となる
■3D-CADで描こうとしたが、
さすが「ねじりまんぼ」たるゆえんのレンガの斜行が表現できない・・・
上からのみ紹介。
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■以上、たけちゃんのブログ
Day by day(外部リンク)>欅坂橋梁−1/−2/−3
から引用しました。(一部編集しています) |