■JR山崎駅の北側、天王山の山麓に
建築家・藤井厚ニの実験住宅「聴竹居」が有ります。
昭和天皇皇后両陛下が来られるまで、
地元の人間も殆ど知らなかった「重要文化財」で、
昭和3年に建てられた環境共生型の木造住宅、
エコ住宅の先駆けです。
■藤井厚ニは、大正9年(1920)、京都帝国大学講師に就任。
JR山崎駅北側の天王山山麓に1.2万坪の土
地を購入。
自ら設計して大小10軒余りの家(自邸兼実験住宅)を次々と建てます。
住んで集めたデータを次の家の設計に生かす事を繰り返し、
日本人のための住 宅
を追求しました。
その完成形として建てられた のが聴竹居です。
究極のモデルハウスと言われ
日本の建築20選
にも選ばれた和洋折衷の住宅です。
平成29年7月に、国の重要文化財に指定されました。
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住宅の入り口、この奥に玄関があります。 |
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中庭から縁側を望みます。今で言うサンルーム |
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■屋根裏や煙突効果を利用した換気、
地下からの冷気の取り込みなど、
夏を快適に暮らすための設備が設けられ、
至る所に環境共生の工夫が観られます。
驚くことにオール電化、バリアフリー。
窓や仕切りに曲線を用いるなど、
視覚的にも和やかで家庭を意識したデザインになっています。
また、建具のマイナスネジの「マイナスの方向」が揃っている等の
細かい点も見逃せません。
■希望すれば解説無しの見学も出来ますが、
非常に丁寧で細かい説明を聞くことが出来ますので、
是非、ガイドの方に 「詳細に・・・」とお願いして
「解説付」で見学されることをお勧めします。
所要時間は「解説」付き見学が概ね1時間。
その後、30分ほどフリータイムがあります。 |