|
阪神高速交通管制システム |
|
■土木学会の市民見学ホームページを見ていると、
「 最新技術ですばやい情報提供!都市高速の交通管制システムと、
港大橋の上から壮観のパノラマビューを見よう! 」
の文字。
これは、 さんの好きそうな、高いとこへ登るもってこいの見学会!!
彼女に相談すると、ふたつ返事でOK。
チョットマイナーなので、当選するのは50%くらいの確率か
と思いながら、さっそくメールで応募。
1月ほどしてから、何と”当選”の手紙が届きました。
またまた、小さい幸運を使ってしまいました。
■午後2時、朝潮橋の”朝潮橋パーキング”の下にある
”阪神高速大阪管理部”に集合です。
おばちゃんのグループから、お父さんと息子、
ファミリーから、夫婦二人など、参加者の構成は様々です。
ここで、レクチャーを受け、20人程ずつ2グループに分かれました。
我々のグループは、まず交通管制システムを観察します。
神戸、大阪、京都の阪神高速”242km”の制御をこの管制室で行っています。
TVや映画でしか見たことはありませんが、本物は圧巻。
|
|
■二〜三階分、吹き抜け大部屋、壁の一面が管制パネルになっていて、
地図やCRT画面が並び、高速道路の状況が一目瞭然。
全ての情報が、視覚的に把握できるようになっています。
見学している間に、森ノ宮で事故が発生。
その状況が拡大画面に映し出されます。
発生した渋滞は地図に表示され、
渋滞区間が次第に伸びて行く様子が、ランプの点灯で解ります。
|
|
|
港大橋の上からパノラマビュー |
|
■次はいよいよ港大橋に登ります。
ポケットの中のペンなども落とすと大事故になりかねないので、
荷物は全部事務所に預け、
カメラなどは首からぶら下げてバスに乗り込みます。
バスは、中央体育館の前を通り抜け、第一突堤方面に向かいます。
太刀魚釣りの時に乗る”ヤザワ渡船”の桟橋を横目で睨み、
第五岸壁にある橋脚部分に到着しました。
ここでヘルメットを被り、さあ出発です。
エレベーター乗り場まで階段を登ります。
管理用の階段ですから、幅は一人分、
これから”あんな高いところへ登るのか”と思うと・・・・・・・・・。
エレベーターは、10人乗りくらい。一気に橋のトラスの天辺まで昇ります。
明石大橋のように主塔の中を昇るのではありませんので、
ガラス窓から外が見えます。
また、普通のエレベーターのように、ワイヤーで引っ張るので方式では無く、
歯車で登っていくシステムなので、
ちょこっと揺れながら上がって行きます。
だんだん海面が下がっていくのを見ていると、
スリルと言うより、恐怖ですね!!生きた心地がしません。
|
|
|
|
中央付近に窓あるのがエレベーター |
メンテナンス用のゴンドラ |
|
|
|
下を覗くと・・・ |
北東、弁天町オーク200方面 |
階段から覗くと・・・ |
|
|
管理用ステップ、鉄板の下は道路です |
海面を垣間見ます |
|
■エレベーターを降り、少し階段を登るとそこが頂上。
2m×10mくらいの管理用のステップがあり、
そこで大阪港のパノラマを楽しみます。
右上写真で灰色に写っている管理通路
( グレーチング製。肩幅ほどしか無く、
当然下は透けて見える。たぶんこんな感じ )
を歩くのかと思いましたが、それは無いようです。
・・・内心・・・”あぁ〜良かった(フ〜)”
あいにくの曇り空でしたが、
西に市役所のあるWTC、北に天保山大橋や大観覧車、
東の方向に弁天町のオーク200等が望めます。
見学会でないと絶対に見られない風景に、
参加者は一生懸命写真を撮ったり、
土木学会のボランティアの方に質問したり。
短い時間を楽しみます。
|
|
中間支承落橋防止システム
|
|
|
二本の棒は浮き上がり防止用 |
台座のボルトとナット |
下から見上げたブレース
(地震エネルギーを吸収します) |
|
■最後にこの橋を地震から守るシステムを見学するため、
エレベーターで橋の付け根まで降ります。
そこに有るのは直径2mくらいの巨大な車輪のような構造物。
これが、中間支承落橋防止システム。
浮き上がり防止用の鋼棒や、
ずれても元に戻すためのコンクリートの台座から構成されています。
■港大橋の見学の後、”阪神高速大阪管理部”に戻り、
”秘密”のエレベーターで最上階の”朝潮橋パーキング”に昇ります。
このエレベーター、一般ドライーバーの利用では、
パーキングの駐車場面(1階)と上のレストラン(2階)を結んでいるのですが、
実は下の管理棟から乗ると、それぞれ3階・4階となっているのです。
ただし、鍵がないと管理エリアからパーキングエリアには出入り出来ません。
ここで、ソフトドリンクをご馳走になり、解散となりました。
なかなかスリリングな見学でした。
|
|
お土産 |
■この橋の塗装面積は甲子園球場の5.5倍、
22万平米有るそうで、全部塗り替えるのに10年掛かるそうです。
つまりは、年がら年中ペンキ塗りをしていると言うことらしいです。
お土産に、ボールペンやランチョンマットなどを頂きました。
子どもさん用に人形もありましたが、我々には当たりませんでした。
|
|
|